固定種とF1種の野菜の見分け方

野菜づくり

 

意外と知られていませんが、野菜に「固定種・在来種」と呼ばれる野菜と、「F1種」と呼ばれる野菜があることをご存知でしょうか。この記事では、固定種とF1種の野菜の違いや見分け方を解説します。

 

 

■固定種(固有種)・在来種って何?

野菜の種類は大きく固定種(固有種)・在来種とF1種(エフワンシュ)に分けられます。

  • 固定種(固有種)・在来種
    長い時間をかけて繰り返し栽培された野菜の品種で、野菜の性質が固定化されている品種。中には日本で800年前から栽培されているような品種もある。さらに、長い間に元々の栽培地域の気候や風土に適応し、その地域での栽培がやりやすい品種が在来種と言われます。固定種・在来種の野菜は種取りし、翌シーズンに取った種を蒔けば同じ姿・形の野菜が育ちます。固定種・在来種は個々の株ごとに成長のスピード、形や大きさが異なる傾向があります。同じ時期に種を蒔いても、各株が同じタイミングで収穫とはなりにくい傾向があるので、家庭菜園向きと言われています。
  • F1種
    人工的に交配させた1世代目の品種。交配させた1世代目は親の持つ特性が強くなる遺伝的な性質を利用している。大雑把に言うと、甘味はあるが寒さに弱い種と、甘くはないが寒さに強い種を交配させると1世代目は、甘味があり寒さにも強い種ができる。ただし、2世代目以降は1世代目と同じような種にはならず、むしろ特性が弱く出るため、種取りは行われない。その為、種または苗を毎回毎回買う必要がある。最近の技術では種自体で造られないように遺伝的操作がされている品種もある。F1種は個々の株ごとの成長スピードが均一で、形や大きさも揃っている傾向があります。収穫時期もぴったり同じように育ちます。従って、F1種はスーパーや八百屋に出荷する農家向けの品種です。

近所のスーパー、八百屋に並んでいる野菜はほぼF1種です。それは、F1種のほうが、形大きさが揃っていたり、収穫時期が株ごとに同じとなるなど現代の野菜の流通形態に適するように、人間の手によって繰り返し改良されているためです。ただし、モロヘイヤなど今のところF1種が存在せず固定種しか存在しない野菜もあります。なので、スーパーで売られているモロヘイヤは固定種ということになります。しかし、固定種しか存在しない野菜以外で、近所のスーパーで固定種の野菜にめぐり合うことはまずありません。

有機栽培、オーガニック野菜と呼ばれている野菜も大方はF1種であるようです。F1種の野菜が悪いとは決して思いませんが、固定種(固有種)・在来種と比べると食味が薄いことや栄養価が低い、安全ではないなどという話がよく話題にあがります。栄養価や安全性について客観的に検証することはなかなか難しい事なのでここでは言えませんが、「味」に関しては(やや主観が入るかもしれませんが)我が家でも検証ができます。自家栽培で固定種(固有種)・在来種の野菜を育て、食べてみた印象は、固定種(固有種)の野菜は確かに味が濃いです。主張の強い味で、しっかり食べごたえのある味でした。

余談ですが、2018年放送のメレンゲの気持ち(テレビ番組)で、ゲストの工藤夕貴さんがご自宅で固定種野菜を育てていることが紹介されていました。

 

■固定種とF1種の見分け方(種パッケージ編)

ここで紹介するのは、野菜そのものを見て見分けるのではなく、種のパッケージを見て見分ける方法です。

F1種は種のパッケージに、〇〇交配と書かれています。タキイ交配やサカタ交配などと基本的には種苗メーカー+交配と書かれています。〇〇交配と種のパッケージに書かれていたら、その種はF1種です。

 

 

一方、固定種(固有種)の野菜の種は、〇〇交配とはどこにも記載されていません。〇〇育成という表記がある場合は、固定種のようです。

 

 

 

固定種(固有種)・在来種を育ててみたいという方は、種を買う際にご参考になさってください。

固定種(固有種)・在来種の種は、インターネットからも購入することができます。以下にリンクを貼っておきます。

外部リンク(amazon)

  

外部リンク(野口のタネ オンラインショップ)

野口のタネ オンラインショップもおすすめです。松島純二号白菜はここでしか買えなかったです。種類も豊富にあります。

伝統野菜や固定種の種の通販|野口のタネ・野口種苗研究所
日本全国の家庭菜園で、旬の美味しい伝統野菜を、安全に育てるお手伝いができるように…と、願って始めた野口のタネ/野口種苗研究所のオンラインショップです。

どんな具合に育つのか?

亀井戸大根、早生今市蕪、中葉春菊、松島純二号白菜の栽培の状況は以下をご参照ください。

固定種を育ててみたいけれど畑がないという場合

サポート付きのレンタル農園サービスのシェア畑はいかがでしょうか。本ページの管理人は、シェア畑で野菜を育てています。シェア畑には野菜の種も置いてあります。数的にはF1種の種が多いのですが、亀井戸大根やわさび菜、春菊といった固定種の種も置いてあります。

興味が出てきたら、まずは近所の農園を見学(無料)してみては?

以下のリンクからシェア畑公式ページに行き、近所の農園を検索し、【基本情報】の「この農園を見学する」から日時を選び見学の申し込みができます。

 

■固定種とF1種の見分け方(実物編)

基本的にスーパーマーケットで売っている野菜の99%はF1種の野菜です。

F1種の野菜の特長は、色や形がどれも同じように均一にできていることです。

なので、スーパーに並んでいる野菜で、↓このように色や形がどれも同じ野菜は、「F1種」ということです。トマトもニンジンも、きゅうりもアスパラもトウモロコシもF1種です。

ただし、例外もあります。それは「モロヘイヤ」です。「モロヘイヤ」は、F1種がなく、固定種のみと言われています。つまり、スーパーで売られているモロヘイヤは固定種ということになります。

 

■まとめ

  • 野菜には、固定種(在来種)とF1種が存在します。
  • 野菜の種のパッケージに、「交配」と書かれていたら、それはF1種の種です。
  • スーパーマーケットで、色や形が均一な野菜はどれもF1種の野菜です。ただし、「モロヘイヤ」はスーパーで売られているものも固定種だと言われています。

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