アウトドアでベッドの代わりとして活躍するのが「コット」「サマーベッド」です。
キャンプ、登山、釣りなどのアウトドアはもちろん、バルコニーに置いたり、休憩室や仮眠用の簡易ベッドとして活用することもできます。
「コット」「サマーベッド」の選び方は、使用シーンを想定して「軽さ(重量)」「リクライニングの有無」「生地」「横幅」「色」「組み立てやすさ」をもとに選びます。
この記事では、「コット」「サマーベッド」の選び方、選ぶコツを解説し、おすすめの「コット」「サマーベッド」も紹介しています。
コット・サマーベッドを選ぶ前に
コットは英語で「簡易ベッド、赤ちゃん用ベッド」を意味し、キャンプやアウトドアで、ベッドや腰掛けとして使われるグッズです。
サマーベッドは、コットによく似たつくり・形状ですが、よくプールサイドに置いてあるようなリクライニング機能が付いたものです。
コットはリクライニング機能がない分だけ構造が簡単で、組み立て式にすることにより小さく収納できるようになっています。なので、コットは全体の重さがサマーベッドに比べて軽く、携帯するように持ち運ぶこともできます。
サマーベッドは、ベッドのほかにリクライニングさせることにより、くつろいだ姿勢になるこができます。足を置く部分を下げることにより簡易的な椅子として使用することもできます。ただ、コットに比べると構造が複雑な分、重量が重くなる傾向があります。
コットが良いのか、サマーベッドが良いのかは、一概には言えません。
利用シーンや持ち運ぶ方法、使う場所によってあう・あわないが出てくるからです。
そのため、実際に、コット・サマーベッドを選ぶ際に、どのような使用方法を想定しているかをイメージしておく必要があります。
コット・サマーベッドを選ぶコツ
リクライニングでくつろぎたいか?くつろぐことはしないか?などの使用方法・使用シーンによって、コットかサマーベッドかを選択します。
コットを選ぶ場合は、基本的に寝るときに使うことを想定し、座るときに使うにしても食事をするときのみなど長時間にならない想定が望ましいです。
たとえば、コットに座ったままの姿勢でスマホで2時間の映画を見ることは不可能ではありませんが、腰がやられそうです・・・。
なので、キャンプ場で長時間すわって読書をしたい、スマホで映画をみたい、などのように長時間座ることを想定している場合にはコットではなくサマーベッドの方がおすすめです。
ただ、持ち運ぶ方法を徒歩で30分以上歩いて運ぶようなことを想定している場合はコットの方が軽いのでおすすめです。
30分以上歩いて持ち運ぶ場合は、登山やハイキング、釣りなどがありますが、軽くないと持ち運ぶことがしんどくなってしまいます。
逆に、キャンプなど車で運べて、徒歩で運ぶことが近距離の場合は、サマーベッドでもコットでもどちらでもよいことになります。
サマーベッドは、コットにリクライニング機能を足したもの、のようなイメージです。
なので、コットは横になって寝る・座るなのに対して、サマーベッドは”くつろぐ”がプラスされます。
かさばらずに持ち運びが簡単で、横になれればOKという場合は、コットが向いています。
一方、持ち運びは多少重くなっても、リクライニング機能が欲しいという場合は、サマーベッドの方が向いています。
軽さは華奢につながる
コットでは、軽さをアピールしている製品では、素材にアルミ・ジュラルミンが使われていることがあります。
アルミは金属の中でも軽い素材で、鉄に比べると約1/3ほどの軽さです。
ジュラルミンはアルミにその他の金属を混ぜてつくられた合金で、アルミと同様に軽さがあります。
なので、足部分の素材がアルミ・ジュラルミンのものは軽さを重視して作られていると考えられます。
持ち運びを考えると、基本的には軽いものを選ぶのが正解だと思います。
しかし、中には軽さを重視しているために、体重を載せたときに「ギシギシ」のようなきしむ音がするケースがあります。
これは、限界ギリギリまで素材を細くしたり、ジョイント部分を簡素化することで軽量化したことの反動です。
なので、軽さ重視で選ぶときには、きしみ音やガタつきをどれほど許容できるのか、が選ぶ際のポイントになってきます。
重いと持ち運びに不向き
きしみ音やガタつきのない製品は、素材は鉄で、頑丈につくられている傾向があります。
コットとサマーベッドでは、サマーベッドの方がリクライニング機能があるため部品点数が多く、構造が複雑なため、その分重量も重たくなっています。
ただし、あまりに重すぎると、今度は持ち運びに苦労してしまうことになります。
そのため、使用する場所、シーンをよくよく検討し、重さがどれくらい許容できるのかを考えてみます。
たとえば、キャンプでの使用を想定している場合では、主に車で運んだり、歩いて運ぶにしても近距離です。なので、ある程度重くなっても大丈夫です。
逆に、登山やハイキングで使うことを想定している場合では、歩いて運ぶ距離が長くなるので、非常に軽さが重要になります。
その他のポイント
布地は、コット・サマーベッドを使う人が直接触れる部分であり、重要なパーツになります。
最近では、600デニール・オックスフォード生地という厚手で丈夫な生地が使われている製品も見かけます。
デニールは数字大きい程に繊維が緻密となり丈夫でしっかりした生地になります。
厚手で質感の高い生地が好みという場合には、デニールの数値に着目してみるのがおすすめです。
コットでは、腰部分が沈み込みすぎて、長時間寝ていると、腰が痛くなってしまうケースがあります。
そのため、張力が強めで、腰の過度の沈み込みがないような製品を選ぶとよいでしょう。
コットには、幅広タイプのものがあります。コットで寝るとき、幅広のタイプだと寝返りがうちやすく、安眠につながります。ただし、幅広になると、その分重量も増すので、持ち運びも含めて検討する必要があります。
屋外でコットやサマーベッドを使う場合は、色選びも重要です。
「黒」は直射日光を吸収し、思った以上に高温になってしまうことがあります。
なので、黒がどうしても好き、という場合を除いては、屋外で直射日光のあたる使用の場合は、黒は避けた方がいいのです。
コットの組み立てには力、コツがいります。金属の足をはめこんで生地の張りを出すために、組み立て時に金属の棒をしならせて、小さな穴にはめ込むような作業が必要です。
これには、力と手先の器用さ・コツが必要で、ある意味、使う人を選びます。
なので、組み立てが不安な場合は、組み立てやすいモノ、組み立て動画のあるモノがおすすめです。
サマーベッドのレビュー
実際に購入して使用したサマーベッドをご紹介します。
コチラのサマーベッドですが、総合的には満足しています。
屋外で昼寝やのんびりと過ごすためにリクライニング機能があった方と思い、コットではなくサマーベッドを選択しました。
カラーはベージュです。が、色味はこげ茶色に近い感じがします。
デメリットを挙げるとすると、重量が約6kgあり、これを持ち運ぶときに重いと感じることです。
約6kgを肩にかついで歩いて持ち運ぶなら、20分程度で歩いて持っていける範囲がひとつの目安かなと思います。
ただ、良いところはたくさんあります。
スチール(鉄)製のフレームなので、しっかりとしていて頑丈です。
意外とコンパクトに畳めるので、使わないときにしまっておくときに置く場所にはさほど困りません。
ヘッドレスト、小物入れ、持ち運ぶときのショルダーベルトがついていて、なかなか気が利く設計です。
生地の質感と張り具合もよく、素肌に触れても心地いい感じです。
低評価口コミに「梱包が雑」といったものがありましたが、そんなことはありませんでした。
段ボールの中は、プチプチビニールに包まれていて必要十分な梱包でした。
ほかの低評価口コミに「リクライニングが勝手に落ちる」というものがありましたが、こちらも問題なかったです。
リクライニング部分はガッチリとフレームをはさみこむように、噛ませてあげれば勝手に落ちることはないと思っています。
おすすめのコット・サマーベッド
軽量タイプ
幅広タイプ
寝心地重視
組み立て簡単
フレームが一体型となっていて組み立てがカンタンにできるタイプです。
サマーベッドタイプ