モンベル(mont-bell)をよく知らない人は、モンベルを海外のメーカーと思ってしまいがちですが、モンベルは日本のメーカーです。
とても幅広いアウトドア用品を開発・販売しており、登山だけでなく、モーターサイクルや自転車用品、犬(わんちゃん)用品なども扱っている総合アウトドアメーカーです。
この記事では、モンベルの歴史やヒット商品、お得な買い方まで解説しています。
■モンベルの基礎情報
アメリカとスイスにも現地法人があります。
創業 :1975年(昭和50年)
直営ショップ:
北海道から沖縄まで全国に137店舗を展開。
■モンベルの歴史
モンベルのアウトドア用品メーカーとしての歴史をかいつまんで解説しています。
1975年(昭和50年)日本の大阪市で創業。創業当時は、スリーピングバッグ(寝袋)と雨具(レインウェア)の開発から始まりました。
1977年(昭和52年)世界初の超軽量クライミングヘルメットを製品化、また登山用グローブを製品化。
1978年(昭和53年)ウールセーターの半分の重量で同等以上の保温力と耐久性を持つ日本初のフリースを開発、製品化。
1979年(昭和54年)新構造の「ムーンライトテント」を開発、超軽量のツェルトを製品化。
1982年(昭和57年)ゴアテックスを採用した全天候型のジャケット&パンツ「ストームクルーザー」を製品化。軽量化と耐久性の向上にこだわりレインウエアとしての機能を極めたこのアイテムは、現在まで続く、モンベルを代表するロングセラー商品となっています。
この頃、自社開発の完全防水素材シールコート技術販売提携を、アメリカのパタゴニア社(PAGONIA)と結び、輸出を開始しました。
1985年(昭和60年)三浦雄一郎氏、七大大陸最高峰スキー滑降でモンベルの「エクスペディションパック」などを使用し、見事に成功する。
1987年(昭和62年)従来の折りたたみ傘を登山・トレッキングの使用に耐えうるように強度を高め、なおかつ、軽量化した「トレッキングアンブレラ」を製品化。
1995年(平成7年)創立20周年を迎え「価格リストラ」を断行し、全製品の価格見直しを図った。
「アウトドア義援隊」を組織して、阪神大震災被災地での救援活動を行う。テントや寝袋を被災者に配布し、テント設営の方法や野外生活のノウハウを伝えて回った。さらに全国のアウトドア関連の企業や団体に働きかけ、様々な活動を行った。
2001年(平成13年)石川直樹氏、モンベルのEXP.ワンピースなどを使用しエベレストに登頂成功!
2002年(平成14年)モンベルグループのアメリカ法人(MontBell America,Inc.)をアメリカのコロラド州ボルダーに設立した。
その後11月、アメリカで第1号となるモンベル直営店をコロラド州ボルダー市にオープンした。
2005年(平成17年)モンベルグループのスイス法人(MontBell Suisse SA.)がグリンデルワルト市に設立した。
12月9日、スイス・グリンデルワルト市に海外2店舗目となるモンベル直営店がオープン。
2007年(平成19年)初の宿泊施設を併設した複合型ショップ「モンベルクラブ五條店&ユースホステル」オープン。
2008年(平成20年)軽量化と高機能を極限まで追求した次世代レインウェア「トレントフライヤー ジャケット&パンツ」を発表。
2009年(平成21年)ネパールのカトマンズに店舗をオープン。
2010年(平成22年)山崎直子宇宙飛行士のスペースシャトル船内被服として、モンベル製品が宇宙へはばたきました。
2020年(令和2年)新型コロナウイルス対策として、医療機関に防護服を開発・提供、自社開発した速乾性素材であるウイックロンを使った洗えるマスクを開発・販売した。
■モンベルの企業風土
「世界で一番幸せな会社にする」という経営目標があり、アウトドアに興味のある人にとっては素晴らしい企業風土です。アウトドアに出掛けるための長期休暇が取りやすく、和気あいあいとした雰囲気、お金や報酬とは違った働き方や心のゆとりに価値を置く、といった企業風土です。
モンベルは旧来の日本型経営と言われる終身雇用型の経営を目指しています。これはスキルがある人のやる気を削いでしまうケースがあるものの、長く安定して働きたいと願う人にとっては最良の条件です。
アウトドアに興味あって、経験や知識のある人が元々大多数なので、教えてもらおうという姿勢の人には残念ながら不向きです。自分でできることはなんでも自ら行動し解決していく考え方が強いので、受け身な人も向いていません。
「自分たちが欲しいモノを作る」というのがモンベルの創業当時からの基本的な考え方です。
「モノづくりに関してはお客さまのご用聞きになるな」とも言われるようです。
これはどういうことかというと、たとえば、あるアンケートによって登山家のすべての人が「こんな登山ザックが欲しい」と言ったとしても、モンベル社員にそんな登山ザックが欲しいという人が1人もいなければ決して創らないということ。
普通の企業・会社であれば、お客様の要望に沿って製品づくりをするところが多いと思います。
しかし、モンベルでは登山をはじめとする自然を相手にするアクティビティに長けているのは自分たちであり、自分たちが必要とする製品をつくることが、かえってお客様に必要とされる製品になる、という考え方です。
アウトドアのプロとも呼べるモンベルの社員たちが本当に必要で欲しいと考えたもの・・・それがモンベル製品なんです。
モンベルの企業風土、企業の決断や軌跡を知りたい場合は以下の書籍が参考になります。
■お得な買い方は?
モンベルにはモンベルクラブという会員制度があります。
モンベルクラブを活用すると、モンベル製品をお得に買うことができます。
モンベルクラブの仕組みはやや複雑なので、概要を解説します。
モンベルクラブに入会するには、入会金¥1,500円かかりますが、特典として入会時に500ポイントが付きます。1ポイント=1円として、モンベルストアやモンベル関連のショップで使うことができます。
なので、入会金¥1,500円を取り戻すためには、入会特典500ポイントに加えてあと1000ポイント貯めれば元が取れる計算になります。
入会初年度のポイント加算率は通常は5%ですが、クレジットカード機能付きの場合は6%になります。口座引き落としでも6%になりますが、クレジットカードのポイントも付くのでクレジットの方がお得です。
クレジット機能付きのモンベルクラブに入会すると、入会初年度のポイント加算率は6%ですから、¥17,000円のお買い物で、1,020ポイントが付く計算になります。これで、入会特典の500ポイントと合計すると、1,520ポイントとなり、入会金の¥1,500円分の元が取れる計算になります。
注意点として、モンベルクラブは1年更新で、更新時に年会費¥1,500円(+更新で500ポイント)が発生します。更新しないことも選択できますが、クレジットカード機能付きの場合で更新したくないときはクレジット解約手続きが必要になるので注意が必要です。口座引き落としの場合も更新したくない場合は退会手続きしないと更新時に自動引き落としになってしまいます。なので、口座引き落としを選択するメリットは何もないことになります。
更新しないことが予想できる場合には、クレジット機能なしの基本カードが選択可能です。この場合は、ポイント加算率は5%になります。なので、入会金の元を取るためには、¥20,000円のお買い物で1,000ポイントを貯める必要があります。
モンベルクラブの特典には、オンラインショップの送料が一律無料となるものや、モンベルフレンドショップと呼ばれる全国のホテル・山荘、ロープウェイ、飲食店、お土産店などで割引優待となるもの、フェリー・レンタカーの割引優待となるものもあります。上手に活用すれば、元を取るどころかとてもお得になります。
ちなみに、モンベルクラブのポイント加算率は継続年数やお支払い総額に応じて加算率がアップする仕組みになっています。20年以上の継続、またはお買い上げ総額100万円でダイヤモンド会員となりポイント加算率は9%になります。
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