手軽にできるマリンスポーツとして、カヌーやサーフィンのほかに、SUP(サップ)が注目されてきています。
SUPは体幹が鍛えられ、バランス感覚も養われるので、スキーやスノーボードのオフトレとしてもおすすめです。
SUPをやってみたいので、リーズナブルなエントリーモデルのSUPボードが気になっていても、種類がとても多いので、一体どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね…?
この記事では、はじめてSUPボードを購入してみようと考えている人のために、SUPボードの種類や選ぶときのポイント、SUPボードのレビューを解説しています。
SUPボードを探した経緯
SUPは、スタンドアップパドルボード(Stand Up Paddleboard)の頭文字を取った略称で、ボードに上に立ち姿勢や座った姿勢で、水を漕ぐためのパドルを使って推進する、マリンレジャーのことです。
SUPは、ハワイで誕生したそうで、元々は海でおこなうマリンスポーツではありましたが、海以外の川や湖でも楽しむことも、もちろん可能です。
スタンドアップパドルボードの板は、固い材質でできているハードボードと、中に空気を入れて膨らませるインフレータブルボードとタイプが2種類あります。
インフレータブルSUPのメリットは、手軽に持ち運びでき、価格がリーズナブルな製品が存在すること(高価なインフレータブルタイプもあります)です。
ハードボードはスピードが出やすかったり、波乗りしやすかったりと、レースやSUPサーフィンなどに適しています。
自分の場合は、あくまでもレジャー目的で、湖や川をクルージングして楽しむことが目的だったため、リーズナブルなインフレータブルSUPがないか探してみることにしました。
さらに、SUPは、クルージングだけでなく、魚釣りでも使われることもあります。そのため、魚釣りに特化した釣竿を固定できる器具のついた釣り用のSUPも存在します。
安価なSUPボードとは
SUPボードの、ハードボードタイプの価格は安くても10万円程度はしてしまいます。
一方で、インフレータブルボードの場合は、リーズナブルなものでは3万円台からあります。(ただし、高価なインフレータブルボードは、20万円もするものもあります)
3万円台のSUPボートは、レースなどの競技や、波乗りの目的で使用するには難がありますが、レジャーとしてツーリング目的で使う分には、良い製品を選べば何ら問題ありません。
インフレータブルボードは、空気を入れるポンプ、オールやリーシュコード(流れ止め)、リペアキットが全部一式セットになっている場合がほとんどです。
そのため、あとはライフジャケットを用意すれば、すぐにでもSUPを楽しむことができます。
インフレータブルボードの一番の利点は、小さく折りたたむことができ、持ち運びしやすいことです。
SUPボード選びのポイント
インフレータブルボードに的を絞ったものの、有名ブランドから無名メーカーまで、多種多様なボードがあり、どれにしようかとても悩みました。
今回SUPボードを選ぶにあたり、重視した点は次のようなものです。
あなたのSUPボード選びの参考としていただけたらと思います。
バンジーコードについて
バンジーコードは、水筒やサンダルなどの簡単な荷物をはさんで保持することができるゴム紐のようなものです。これがあると便利なので、バンジーコードが前方についているボードをおすすめします。
ごく稀に、バンジーコードが後方に取り付けられているSUPボードがあります。後方にあると、常に後ろ向きで荷物の出し入れをしないといけないので、とても使いにくいです。
そのため、「前方に」バンジーコードがついていることを条件としました。
推奨気圧について
推奨気圧は、10psi程度までのものと、15psi程度までの2通りの製品が多いです。(psiは気圧の単位)
推奨気圧が低いということは、ボードを膨らませるためにポンプで空気を送る回数が少なくて済みます。その反面、高い気圧には耐えられない、やや弱い構造ということも言えます。
逆に、推奨気圧が高いということは、ボードを膨らませるためにポンプで空気を送る回数が多くなってはしまいますが、創りがより頑丈ということが言えます。
SUPボードは、屋外で楽しむアクティビティであるため、直射日光による空気膨張の影響を受けやすいです。
やはり、空気を入れる回数よりも、安全面と長く使えそうなところを重視して、推奨気圧が高めの13psi程度のボードを選ぶように考えました。
ボードの厚さについて
ボードの厚さは、水面でのボードの推進性に関わってきます。
ボードの厚さがうすいと、水面でのボードの推進性が増して、より速くボードを進めることができます。
逆に、ボードに厚みがある方が、推進性が劣ってしまうと言われています。
しかし、ボードの厚さがうすいと、ボード上面と水面の高さが近くなるため、ボードの上に水をかぶってしまいやすくなります。
今回のSUPボードの使い方は、クルージング目的で速さは求めてはいません。そのため、水をかぶりにくくするために、ある程度、ボードの厚みがあるものを選ぶことにしました。
ボードの重量について
ボードの重量は軽ければ軽いほど、運びやすくなります。
しかし、壊れにくい頑丈な構造を求めると、内部の構造物が増えるので、重量は重くなる傾向があります。
なので、ボードの重量は重くなっても仕方がないという考え方です。
インフレータブルボードであれば、だいたいボード重量は10kg以内に収まってくるため、条件としては10kgとしています。
ボードの最大重量について
ボードの最大重量は、ボードに乗る人間の最大重量のことで、ボードに乗る人の2倍の重量が最適だと言われています
なぜなら、たとえば、ボードの最大重量が100kgであった場合に、体重100kgの人間がボードに乗った場合、沈みはしないものの、沈みかけのような不安定さが出てしまいます。
それに、ボード上面と水面が近くなることで、水しぶきがボード上面に登ってきやすくなってしまいます。
そのため、ボードの最大重量は、乗る予定の人間の体重が60kgなので、2倍の120kg以上と考えました。
購入したSUBボードのレビュー
今回購入したSUPボードはコチラです。
上記で考えていた条件をすべて満たしており、カラーとデザインが気に入ったため、こちらに決めました。
梱包はしっかりしており、添付品も漏れなく揃っており、問題ありませんでした。
そのほかの候補
3万円台のSUPボートで評価の高いボートを集めて見ました。
SEAPLUS(シープラス)のSUPボートはリーズナブルながら、なかなか評価が高いSUPボートです。
CalmMax(カルムマックス)のSUPボートは防水スマホケースも付属しています。
乗ってみた感想
はじめてSUPを体験してみた感想は、楽しい!爽快!、でも難しい、というものでした。
素晴らしい自然の中で湖面を滑るように進むのは、気持ちが晴れやかになる体験です。
しかし、立ちあがるまでには慣れや練習が必要で、難しさも感じました。立った姿勢で安定して漕ぎ続けるためには、それなりの練習時間が必要になると感じました。
他に必要な装備品
SUPをするために、必要となるもの、あった方がいい装備を紹介します。
この中で、「ライフジャケット」と「サンダル・マリンシューズ」は安全面を考えると必要だと思います。
ライフジャケット
ライフジャケット(救命胴衣)は、SUPボードから水中に落ちてしまったときに、溺れないように浮いてくれるものです。
SUPやカヤックなどのパドルスポーツに向いているライフジャケットを詳しく解説しています。
サンダル・マリンシューズ
最初からはだしでSUPボードに乗ることもできます。しかし、岩場だったり、小石があるような浜辺の場合は、サンダルを履いておき、SUPに乗ってからサンダルをぬぐこともできます。
SUP初心者は、はだしの方が足裏の感触が伝わりやすくバランスも取りやすいです。その後、慣れてくると、サンダルのままでもバランスをとれるようになっていきます。
サンダルは、水中でも脱げにくいように、かかとをホールドできるタイプがおすすめです。
いわゆる「ビーサン」タイプだと、水中ではすぐに脱げてしまいます。
サンダルよりも水中での動きやすさや脱げにくさを重視する場合は、マリンシューズをおすすめします。
このほかに、日焼け防止を目的として、「帽子」や「ラッシュガード」を準備しておくのもよいと思います。