群馬県川場村にある「川場スキー場」はどのようなスキー場かご存知でしょうか?
この記事では、川場スキー場にスキーまたはスノーボードに出掛けてみようと考えている方に参考になるように、ガイドブックには書かれていない特長や魅力、デメリット、道路状況、そのほか気付いたことをレビュー解説しています。
さらに、お得にリフト券チケットを入手する方法をいくつか解説しています。
川場スキー場のゲレンデ情報
川場スキー場のゲレンデ情報です。
川場スキー場の特長
すべてをワンセットにした「カワバシティ」
川場スキー場の特長と言えば「カワバシティ」です。
「カワバシティ」とは、川場スキー場のふもとに建てられている、屋内立体式の駐車場と、レストランやレンタルコーナー、スキー&スノーボードグッズショップ、チケット売り場などが丸ごと一体化された大型の施設です。
川場スキー場の入り口付近はかなりの急勾配なのですが、この立体駐車場があるおかげで、エレベーターでゲレンデのあるフロアまで上がる事ができます。
駐車場 → チケット売り場 → ゲレンデ までが1本の動線上にあるため、迷うこともありません。
この「カワバシティ」なんと8階建てで、7階がチケット売り場、グッズショップ、軽食レストラン、トイレ、8階がレンタル、大きめのレストラン、1~6階は駐車場です。
朝一のお客さんは、駐車場の上部6階から車を誘導され、6階が埋まると5階→4階と下がっていきます。ゲレンデへのアクセスするフロアは7階なので、階が上の方がエレベーターの待ち時間が少なく済みます。
ほかに、スノーボードショップとして「ムラサキスポーツ」が入っています。
なので、ここで最新のスノーボードグッズを見て購入することもできます。
高い標高、良好な天然雪
川場スキー場は、上州武尊山(じょうしゅうほたかやま)の南側斜面にあたり、最上部の標高は、1,870mです。
降雪が豊富なため、スノーマシンはあるにはありますが、スキー場全体のほとんどが天然雪という印象です。クリスタルエクスプレスに乗り、スキー場の最上部まで行けば、パウダースキー、深雪も楽しむことができます。
スキー場上部の「無名峰トライアル」は自然コブができる斜面で、コブ斜面それも自然コブが好きな方にはおすすめのコースです。
川場スキー場の最上部は森林限界付近にあたり、木々がまばらになって行きます。この地点から、冬山登山に行く人もいます。
桜川エクスプレスを降り、桜川コース上部から見下ろした景色です。コース左側に、ささやかなパークアイテムがあります。
首都圏から車で3時間弱の距離
川場スキー場は、関越道沼田インターから約17kmと距離的にはアクセスしやすい場所にあります。(ただ、車でのアクセスには注意点があり、これはデメリットのコーナーで解説しています)
インターからの距離が近いせいもあり、首都圏から3時間かからない時間で行くことができます。
さらに、良いこととして、沼田インターから北上して川場スキー場に着く間に、他のスキー場はありません。
なので、帰り道に沼田インターまで渋滞となることが他のスキー場よりも少ない印象です。
フリーゲートシステム
川場スキー場は「フリーゲートシステム」が導入されています。「フリーゲート」とは、ICチップが組み込まれたリフト券で、リフト乗り場で、リフト券を係員に見せるのではなく、スキーヤーがゲートに近づくと自動的に反応し、通過できるシステムです。
注意点は、ICチップが組み込まれたリフト券のため、保証金が別途500円必要になります。この500円はリフト券と引き換えに後から戻ってきます。なので、リフト券は帰るまで紛失しないようにしましょう。
ただし、リピーター向けに「ダイレクトイン」と呼ばれる、前回使い終わったICチップリフト券と、Web購入したリフト券をスマホ操作で紐づけ、最使用できるようにする仕組みがあります。
この「ダイレクトイン」を活用するメリットは、リフト券売り場の行列に並ぶことなく、ゲレンデに直行することができることです。
インターネットでリフト券の事前支払いが可能
川場スキー場は、ICカード自動引換機「skiosk」が導入されています。
そのため、リフト券を事前にインターネットから購入しておくことで、リフト売り場に並ぶことなく、無人のICカード自動引換機でリフト券を受け取ることができます。
レンタル料金、駐車場予約、有料休憩スペースを当日ではなく、事前にインターネットから予約、支払いができるシステムになっています。もちろん、当日に支払うことも可能です。
ただ、チケット売り場では行列ができますし、レンタルコーナー等での手袋を持ったりしている状態での支払いが面倒な場合にはインターネットから事前に支払いを済ませておくことができて便利です。
お得なリフト券の入手方法
川場スキー場のリフト券をお得に入手する方法を2つ解説します。
とにかくお金を節約したい場合と、時間や手間をかけたくない、という2パターンで解説しています。
1.Web購入 を利用
「川場リゾート オンラインチケット」でWeb購入を利用すると、大人(高校生以上)リフト1日券が、土日祝でも¥5,200円で購入できます。
土日祝のリフト券料金が通常価格よりも¥300円オフ、約5%割引きで購入できます。
この後紹介する、アソビューのプランを使うよりもお得感はないのですが、以下のメリットがあります。
①無人のICカード自動引換機でリフト券を受け取ることができます。リフト券カウンターよりも時短で受け取ることができます。
②「ダイレクトイン」を活用すれば、2回目以降の来場時にリフト券売り場にも無人のICカード自動引換機にも並ばず、リフト券を入手することができます。
この方法は少しややこしいのですが、まず1回目の来場でリフト券を返却しないようにします。
次に、「川場リゾート オンラインチケット」から、「ダイレクトイン」でリフト券を購入します。「ダイレクトイン」はリフト券の保証金¥500を含まない金額になっています。
その次に、スマホで、手元のリフト券と「ダイレクトイン」で購入したリフト券を紐づける操作をします。すると、1回目の来場時に使い終わったリフト券を、再度2回目の来場時に使えるようにできる仕組みです。
チケット売り場に並ぶ手間をかけたくない場合は、「川場リゾート オンラインチケット」がおすすめです。
2.アソビューのプランを利用
アウトドアアクティビティの予約サイトである「アソビュー」に川場スキー場の割引きリフト券クーポンがあります。
クーポンは2種類あり、スキー場でよくある¥1,000円分の食事代金と商品券¥500円分とリフト1日券がセットになっている1日パック券と、リフト1日券のみ、があります。
アソビューのリフト券クーポンを使用すると、1日パック券では 最大10% オフ、リフト券のみでは 最大26% オフ になります。「最大」と言っているのは、川場スキー場は平日と土日祝日でリフト券の料金が変動するためです。
リフト料金の比較
通常価格・オンラインチケット・アソビュー、の3つの方法でおとな1人の1日券を購入する場合の料金を比較してみました。
購入方法 | 価格 | 割引率 | |
平日 | 通常価格 | ¥5,500 | 0% |
Web購入 | ¥5,500 | 0% | |
アソビュー | ¥5,000 | 8% | |
土日祝日 | 通常価格 | ¥5,800 | 0% |
Web購入 | ¥5,500 | 5% | |
アソビュー | ¥5,000 | 12% |
アソビューのプランはコチラから購入可能です!
リフト券が最大12%(土日利用で)もお得に!
・リフト1日券のみで、¥5,500円
・保証金¥500円込みなので、実質¥5,000円
・支払いはクレジット、ペイディ、PayPay です
ちなみに、保証金¥500円とは、ICリフト券をなくしたり、壊したり、持ち帰らないようにしてもらうためのお金です。スキー場で滑り終わったあと、自動精算機にICリフト券を入れると保証金¥500円が戻ってくる仕組みになっています。
なので、リフト券購入時には、リフト券の金額+¥500円(保証金)を支払う必要があります。
ゲレ食リポート
川場スキー場内のレストランは、カワバシティ内に4店と、ゲレンデ中腹に1店あります。
カレーや丼、ラーメンなど、オーソドックスなメニューが多いです。
ただ、珍しいのは「タンドール」で本格インドカレーのお店があることです。
店名 | 主なメニュー | 価格帯 | 食べログ | |
ティンバーライン | カレー、丼、オムライス、ラーメン | \1000 | 3.17 | 3.7 |
タンドール | インドカレー | \1000~ | 3.18 | 3.2 |
パノラマハウス | カレー、丼、ラーメン | \1000 | 3.13 | 3.7 |
PIER39 | ステーキサンド、ホットドッグ | ~\1000 | 3.09 | 4.3 |
the beec'h | クレープ | ~\1000 | 3.04 | 3.0 |
食べログ評価を信じるなら「タンドール」ですが、Google口コミ評価を信じるなら「PIER39」です。
しかし、「PIER39」のGoogle口コミ評価は少々高過ぎなのかな…?と思っています。
パノラマハウスで、スープとチキン&フライドポテトを食べてみました。
チキンの味は値段相応というか、まずくはなくて、おいしい方だと思います。
スープがおかわり自由なところが良かったです。冷え切った体に暖かいスープは染みます。
ただ、スープの味はごく普通に感じました。
川場スキー場のデメリット
スキー場までの勾配
車でのアクセスは注意が必要です。
川場スキー場の手前の道路の勾配はかなり急です。
なので、スタッドレスタイヤは必須です。問題は、4WDでないと登れないのか?という点です。
結論は、前日に降雪がなければ、FF2WD+4輪スタッドレスタイヤ(チェーンなし)でも問題なく走行可能でした。前日に降雪がなければ、路面に雪はほとんどなく、スタックの心配は減ります。
川場スキー場は、カワバシティ内の建物内に駐車する場合、土日祝は\1,000円かかります。(屋外駐車ならば無料。)
そして、駐車料金の支払い箇所は、カワバシティから1.5kmほど下った第5駐車場に設置された料金所で支払います。
料金を支払うときに、いったん車を停止させますが、勾配がそれなりにある場所でした。
発進時にちょっとヒヤヒヤしましたが、何事もなく発進できました。
それから、前日に降雪があり、除雪が間に合っていない場合は要注意です。積雪の多さによっては、2WDでは厳しいかもしれません。
車が登るか心配だという場合には、サテライト駐車場に車を停めてシャトルバス送迎を利用するか、タイヤチェーンの貸し出しを利用する方法があります。どちらも無料で利用が可能です。
強風
川場スキー場は、風が強い日があります。
関東平野に吹き込む北風の通り道になっているようです。
強風の度合いによっては、運行を停めるリフトもあるので、天気予報を確認するときには風の強さにも注目しておきたいスキー場です。