スキー板の種類はどのようなものがあるの?初心者向けに解説!

スキー

スキー板の種類はどのような種類があるのかご存知でしょうか。

この記事では、世の中にあるスキー板の種類について解説します。

スキー板の種類を解説するうえで、スキーのジャンル・競技種目についての説明がかかせません。そのため、この記事では、スキーのさまざまなジャンル(競技)についても解説をしています。

これからスキーを初めようとしている初心者に向いているスキー板についても解説をしています。

■スキー板の種類分けの考え方は?

スキー板を種類分けする場合、まずはスキーのジャンル(競技)別に分けていく分け方があります。

ひと口に「スキー」といってもジャンル(競技)は実に様々で、

スキーのジャンル(競技)
  1. アルペンスキー
  2. フリースタイル
  3. 基礎スキー
  4. パウダースキー・バックカントリースキー・ファットスキー
  5. 山スキー・テレマークスキー
  6. クロスカントリースキー
  7. スキージャンプ

と大まかなジャンル(競技)に分けることができます。

これらのジャンルの中で、さらに細かく分かれてる場合があります。例えば、アルペンなら、滑降やスラローム、フリースタイルならモーグルやハーフパイプ、などといった具合です。

次に、スキーヤーのレベルで分ける分け方があります。これは、エントリーモデル(入門モデル)や初級者用、中級者用、上級者(エキスパート)用などといった分け方です。

他には、スキー板の特性で分ける分け方があります。スキー板の特性とは、『ロッカースキー』と『キャンバースキー』です。

■スキー板をジャンル別に見ると?

スキー板は大ざっぱに言ってスキーのジャンル(競技)ごとに、それ専用のスキー板が開発・製造されています。

たとえば、アルペンなら滑降用の板、スラローム用の板、フリースタイルならモーグル用の板、エアリアル用の板、といった具合です。

さらに、ジャンルを広くカバーしている板という意味で、オールラウンドモデルやオールマウンテンモデルというスキー板も存在します。

続けて、スキーのジャンルごとのスキー板の特長とは何か解説していきます。

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①アルペンスキー・レース・レーシング

アルペンスキー

アルペンスキーは、斜面をスキーで滑り旗門と呼ばれる旗の付いたポールを正確に通過し、滑走タイムを競う競技です。

アルペンスキーは、コースの長さ、標高差、旗門のジグザグ度合いで、滑降(ダウンヒル)、スーパー大回転(スーパージャイアントスラローム、スーパーG、SG)、大回転(ジャイアントスラローム、GS)、回転(スラローム、SL)の4種目に分けられています。

アルペンのスキー板の特長は、硬くて重くスキー上級者向きということです。ワールドカップなどの国際大会でのアルペン競技は、水を撒いて凍らせたアイスバーンを高速で滑るために、エッジを鋭く食い込こませる必要があります。

なので、硬くてねじれにくく重い板となる傾向があり、初心者には扱いが難しく不向きと言えます。

②基礎スキー・デモ(Demo)

基礎スキー

基礎スキーはスキーの滑走技術や表現力を競う採点競技です。種目としては大回り(パラレルターン)や小回り(ウェーデルン)、総合滑降などがあります。

基礎スキーで使われるスキー板は、特長としてはアルペン競技の板と似ていて、硬くて重い傾向があります。基礎スキーヤーの中には、大会でアルペン用のスキー板を使用する場合もあるようです。

基礎スキーのジャンルを始めたい、という場合は、基礎スキー向けの板の初級者向けのスキー板を狙ってみることをおすすめします。初級者向けのスキー板は、ある程度柔らかくしなるように創られており、中・低速で扱いやすい板となっています。

③フリースタイルスキー

フリースタイルスキーが正式な種目となったのは1980年(昭和55年)で、当時のワールドカップでは、モーグル、エアリアル、アクロの3つの競技がありました。

現在ではワールドカップ競技としてはモーグル、エアリアルだけとなっています。しかし、個別の大会ではアクロの大会も開かれています。

他には近年新しく、ハーフパイプ、スロープスタイル、スキークロスの種目が加わっています。

フリースタイルスキーのスキー板の種類は、概ね以下のように種目ごとに分けることができます。

モーグル

モーグル

モーグルは、フリースタイルスキーの中で認知度が最も高い競技で、1998年(平成10年)の長野オリンピックでオリンピックの正式種目となりました。モーグルは、コブ斜面を直線的に滑り降り、2回のエアと呼ばれる空中での演技を飛び、ターンとエアの完成度や表現力、スピードを競う採点競技です。

モーグル専用の板は、板のセンターが細身で、コブに沿ってしなやかにたわむようになっています。エアの演技をする必要があるので、スキー板は軽い傾向があります。
モーグル専用のスキー板を製造している国内メーカーとしては、IDOne(アイディーワン)が有名です。

ハーフパイプ・スロープスタイル

ハーフパイプ・スロープスタイル

ハーフパイプやスロープスタイルで使う板はツインチップという板の前方だけでなく後方も反り上がった形状をしています。

ツインチップモデルのスキー板は、ハーフパイプやレールでスイッチ(後ろ向きで滑ること)で着地するなどを想定しているためです。

さらに、ビンディングの取り付ける位置を通常よりややセンター寄りに取り付ける特徴があります。これは、やはりスイッチで滑るときの安定性を考慮したものです。

エアリアル

エアリアル

エアリアルは、キッカーと呼ばれるジャンプ台から飛び出し、空中でのひねり回転技の完成度、表現力と競う採点競技です。

エアリアル用のスキー板は、やや短めで空中で演技しやすいように軽く仕上げられています。

スキークロス

スキークロス

スキークロスとはジャンプ台やバンクと呼ばれる障害物が設置されたコースを複数の選手が同時に滑りゴールしたときの順位を競う競技です。

スキークロス用のスキー板は一部のメーカーが製造していますが、スピードが速い方が有利な競技のため、アルペン競技のスキー板が使われることが多いようです。そのため、スキークロス用のスキー板の特長は、アルペン競技用とほぼ同じ特長となっています。

④パウダースキー・バックカントリースキー・ファットスキー

パウダースキー

ふかふかの深雪を滑るのに適したスキーです。効率よく浮力を得るためスキー板の幅が広く面積が大きくなるように設計されています。
深雪と圧雪されたゲレンデを両方楽しめるように中間的なスキー板の幅に設計されたモデルもあります。
後述するロッカースキーは最初バックカントリースキーで発案されました。

⑤テレマークスキー・クロスカントリースキー

テレマークスキー・クロスカントリーはスキー板にかかとがくっついていない点が似ていますが、滑走する場所など詳しく見るとお互いに異なる点があります。

テレマークスキー

テレマークスキー

テレマークスキーとは、常時かかとがホールドされていない状態で滑走するスキーです。かかとがホールドされておらず不安定なため、滑り方が特徴的で足を前後に開く姿勢になります。通常のかかとがホールドされるスキーと比べ、滑走技術の習得は難しいと言われています。

この姿勢はテレマーク姿勢と言われます。スキージャンプ競技の着地の際の姿勢を「テレマーク姿勢」と言いますが、テレマークスキーの滑走時の姿勢とよく似ています。

テレマークスキーは、板の滑走面にシールと呼ばれる滑り止めを貼ることで、雪の斜面を登ることもできます。テレマークスキーは、ゲレンデ外の斜面を自力で登り深雪を狙って滑るだけでなく、ゲレンデの整備された斜面でも滑れます。

クロスカントリー(ノルディック競技)

クロスカントリー

クロスカントリースキーは歩くスキーとも呼ばれ、平らな雪原を移動するためのスキーです。

競技とは別に、雪原を歩くアクティビティとしてクロスカントリースキーを楽しむ人もいます。特に北欧では人気もあり、クロスカントリースキー用のコースが整備されています。

クロスカントリーのスキー板は抵抗を少なくするために幅が狭く、エッジをつけないものもあります。ただし、競技用はより速く滑るため、より幅が狭く安定性が低いため、初めてクロスカントリースキーをやってみようとしている場合には、競技用ではない板の方が扱いやすいはずです。

⑥スキージャンプ

スキージャンプ

スキージャンプは、ノーマルヒル・ラージヒルと呼ばれるジャンプ台からスピードをつけて空中へ飛び出し、飛行距離や空中やランディングでの姿勢の美しさを競う競技です。

スキージャンプ用のスキー板はジャンプ競技専用で、空気抵抗を上げるために幅が広く、エッジが直線的なつくりになっています。

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■スキー板の特性で分けて見ると

スキー板の特性で、スキー板をいくつかの種類にわけることができます。

ロッカースキーとキャンバースキー

ロッカースキーとは、2011年頃に登場した新しい構造のスキー板です。

ロッカースキーの登場で、それまでの構造のスキーをキャンバースキーと区別して呼び分けるようになりました。

大雑把に言うと、平な地面にスキー板を置いたとき、キャンバースキーは、スキー板のセンターが浮いて、トップとテールが地面に接している形状です。

一方で、ロッカースキーは、スキー板のトップとテールが浮いて、センターが地面に接している形状です。

キャンバースキー

キャンバースキーとは、スキー板を平らな地面に置いたとき、スキーのセンター部分が浮き上がり、トップとテール部分が接地するように上反っているタイプのスキー板のことです。

「キャンバー(camber)」とは、道路や航空機の翼の断面にみてとれる上ぞりの形状を意味します。

キャンバースキー(フルキャンバー)の良いところ(GOOD)と、良くないところ(BAD)は以下の通りです。

  • 圧雪された雪面に対してスキー板全体でエッジングしやすい。(カービングターンに向いている)
  • スピードが出た時に安定性がある。
  • スキー板の反り返りの力を利用したすばやいエッジの切り替え操作に向いている。
  • スキー板のトップとテールのエッジが雪面に引っ掛かり、(初心者には)操作しづらい。
  • 深雪では、スキートップが雪中に沈んでしまい、スキーが浮力を受けにくくなってしまう。

ロッカースキー

ロッカースキーは、2011年頃から登場した新しいタイプのスキー板です。ちなみに、ロッカースキーが登場したことで、平らな場所にスキー板を置いたときにスキー板の中央が浮く形状のスキー板を区別するためにあえて「キャンバースキー」と呼ぶようになりました。

ロッカースキー(フルロッカー)とは、スキー板を平らな地面に置いたとき、スキーのセンター部分が接地して、トップとテール部分が浮き上がるように反っているタイプのスキー板です。

ロッカースキーはもともと、キャンバースキーが深雪でトップが雪に沈んでしまうデメリットを解消するために、パウダースキーのジャンルのスキー板で考案されました。

  • スキー板のトップとテールのエッジが雪面に引っ掛からないため、(初心者には)操作がしやすい。
  • 深雪では、スキートップが雪中に沈まず、操作がしやすい。
  • 圧雪された雪面に対してスキー板全体でのエッジングが難しい。
  • スピードが出たときに、安定性に欠ける場合がある。
  • スキー板の反り返りの力を利用したすばやいエッジの切り替え操作には向いていない。

キャンバーとロッカーをミックスしたスキー板

キャンバーとロッカーをミックスした、トップ&テールロッカー(※)というスキー板があります。

スキーヤーの体重が一番かかる足元のみがキャンバー形状となっていて、スキー板のトップとテールはロッカー形状となっているスキー板です。

フルロッカースキーは深雪向きのスキー板ですが、キャンバーにロッカー形状を取り入れることでエッジの雪面への食い込みが緩やかになり、初心者にも扱いやすいスキー板として開発されました。

最新モデルで初心者に扱いやすいスキーに関心がある方は、トップ&テールロッカー(※)というカテゴリーのスキー板にぜひ注目してみてください。

※:スキー板メーカーによって呼び方が変わります。チップ&テールロッカー、ツインロッカー、キャッチフリーロッカー、などそれぞれメーカー独自の呼び名になっています。必ずしも初心者向きというわけではなく、中上級者傾向の場合もあります。

■スキー板をスキーヤーのレベル別に見ると

スキーメーカー各社には、ほとんどの場合、スキー初級者、入門者向けの「エントリーモデル」が存在します。

エントリーモデルのスキー板の特長は、柔らかくしなりやすい設計(素材)になっていることです。スキー板の重さも軽く創られている傾向があります。

キャンバー、ロッカーの傾向は、スキー板の足元がキャンバーで、トップとテールにロッカーが入っている、ツインロッカーと呼ばれるタイプがエントリーモデルに多いようです。

■まとめ

スキー板の種類
  • スキー板の種類はスキーのジャンル(競技)ごとにアルペン用、基礎用デモ用、フリースタイル用、などに分けられます。
  • スキー板の形状で種類分けをすると、キャンバースキーとロッカースキーに大別できます。
  • 初心者向けのスキー板は、各スキーメーカーのエントリーモデルや、モーグル用のエントリーモデル、オールマウンテン用の柔らかめの板、トップとテールがロッカー形状のタイプのスキー板などがあります。
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