丸沼高原スキー場は関東圏から車で約3時間圏内であり、標高が高くスノーマシンも導入されていることで雪量も安定しているスキー場です。
子どもから大人まで&初級者から上級者まで楽しめる多彩なコース設計、そこそこ広くて長いロングランが楽しめるなど、幅広いスキーヤー&スノーボーダーのニーズを満たすスキー場でもあります。
この記事では、丸沼高原スキー場を実際に滑ってみて、スキー場の特長、気になるところ、お得にリフト券を入手する方法を解説しています。
丸沼高原スキー場のゲレンデ情報
丸沼高原スキー場のゲレンデ基本情報です。
丸沼高原スキー場の特長は、スキー場最上部の標高が高く、リフトやコースが多いこと、スキー場全体の面積も広いことです。
丸沼高原スキー場の特長
丸沼高原スキー場は広くてコースが多彩、設備も充実しておりいろいろな特長があります。
標高差があり広い
丸沼高原スキー場は、関東以北の最高峰と言われる日光白根山(標高2,578m)をバックに開かれたスキー場です。
スキー場の山頂部は標高2,000mであり、近隣のスキー場と比較するとかなり高めな標高です。
山麓から山頂の標高差は約600mで、スキー場の最長コースの全長は約4,000mにもなります。
とは言え、ロープウェイでスキー場の山頂部へ行けるのは上級者のみ、ということはありません。
ごく一部、傾斜のきついバーンはあるものの、初級者でも十分滑走可能なコース設計となっています。
山頂からの見晴らしが素晴らしい
丸沼高原スキー場のロープウェイ山頂駅には、展望台が設置されています。
標高2,000mの展望台からの眺めがコチラです。
ロープウェイや第3リフトに乗車すると、丸沼高原の名前のもとになった「丸沼」を見下ろすことができます。
スキー場の麓からは日光白根山は見えないのですが、ロープウェイの山頂駅に来ると、日光白根山の山頂まで見渡すことができます。
コチラが日光白根山です。
子どもから上級者まで幅広く対応
丸沼高原スキー場には、スキーヤーにもスノーボーダーにも人気のあるスキー場です。
山麓部には初心者向けのリフトとコース、子ども向けのスノーエスカレーターのあるキッズパークもあります。
中腹にある「バイオレットコース」は競技系スキーヤーが多く滑っているコースです。
丸沼高原スキー場の山頂部にはリフトの乗り継ぎでは到達できず、必ずロープウェイ(ゴンドラ)に乗車しなければ到達できません。
そのため、ロープウェイも人気が高いです。
コースに関して注意しておく点は、ローズコース中間部は初級者コースではあるものの、コース幅が狭いことで滑走者が密集しやすい割に、斜度がそこそこあり、さらに、コース両脇はそり立っていてスノーボーダーが駆け上がっていたりするため、難易度が高い区間になっています。
温泉、mont-bell、施設が充実
丸沼高原スキー場の日光白根山ロープウェイセンターステーション内には「座禅温泉」という日帰り温泉施設が併設されています。
なので、スキー帰りに徒歩0分で温泉施設に到着できます。
温泉のお風呂はそんなに広くはありませんが、建物の造りが新しめでとてもきれいで清潔です。
丸沼高原スキー場は、温泉施設のほかに、センターステーションの1階には mon-bell のショップが入っていたり、レストランやカフェ、小さい子どもが遊べるスペースなど、いろいろな設備がそろっていて充実しています。
シーズンインが早く、長い
丸沼高原スキー場は、人工降雪機が多数導入されているため、雪がまだ降らない初冬の時期にオープンするスキー場です。
丸沼高原スキー場は、シーズンインが早いのに加えて、シーズンオフが遅く、例年5月のゴールデンウィークまで営業しています。
意外と道路が険しくない、車の運転しやすい山道
丸沼高原スキー場は、標高が高いスキー場ではあるものの、アクセスする道路はそこまで険しい道ではありませんでした。
関東方面から丸沼高原スキー場に行く場合は、関越道の沼田I.C.を出て、国道120号線を進むことになります。
丸沼高原スキー場までの国道120号の道路は、栃木日光のいろは坂のような、極端にくねくねした急な登り坂はなかった印象です。
登り坂の勾配はそれなりにあるのですが、急勾配&カーブみたいなトリッキーな箇所が少ないので、運転がしやすく感じました。
途中はトンネルや覆道(ふくどう)が整備されていることも運転のしやすさにつながっています。
ところで、丸沼高原スキー場は群馬県と栃木県の県境付近にあります。
丸沼高原スキー場に行くには群馬県側から国道120号線で行くルートが主要ルートですが、シーズンインの最初とシーズンオフの最後は栃木県側から行くルートも存在します。
群馬県側から国道120号線を進み丸沼高原スキー場を通過して進むと、金精峠があり、さらに進むと栃木県に入り、奥日光に通じています。
ちょうど「金精峠」が群馬県と栃木県の県境付近になります。
「金精峠」が雪が深くなる12月下旬~4月下旬まで例年閉鎖され通行止めとなります。
でも、閉鎖前の期間と、閉鎖後の期間であれば、栃木県側から丸沼高原スキー場に行くことができるのです。
丸沼高原スキー場のデメリット
人気すぎる故の混雑
混雑時はリフト売り場が行列
リフト売り場前には行列ができてもちゃんと順番に並べるようにレーンが設けられています。
ところが、本当に混雑するときはその列がセンターステーションの建物から伸び、これだけ長い列ができてしまうこともあります。
なので、混雑が予想される土日祝や年末年始、3連休などは早めにスキー場に到着しておくことがおすすめです。
ロープウェイも混みます
丸沼高原スキー場の山頂にはロープウェイのみでしか行くことができません。
リフトを乗り継いでロープウェイの山頂駅まで登ることはできないのです。
そのせいもあり、ロープウェイは他のリフトよりも人気でそれなりに並ぶことがあります。
特に、シーズンインのはじめてロープウェイが運行する日、年末年始、連休日などはよく混雑することが多いです。
コチラの写真では①がロープウェイ乗り場の入り口で、そこから長い列が伸びて②の辺りまでつながっています。
この日は、チケット売り場の列も伸びていて、ごちゃごちゃしていてわかりにくのですが、けっこう列が長いことがわかると思います。
ロープウェイの運行開始時刻は、朝8:30ですが、土日などの休日は、運行開始前に長蛇の列ができていたりします。
土日祝は第1駐車場が千円になる
丸沼高原スキー場の駐車場は、停める駐車場により料金が千円かかるところと、無料の駐車場があるため、注意が必要です。
ゲレンデに一番近くに停めたい場合は第1駐車場や中央Pなどの有料エリアの駐車場になりますが、ゲレンデ近くに停めるためには朝早くにスキー場に到着しておく必要があります。それは、早い到着順に有料エリアの駐車場に誘導されるからです。
そして、第1駐車場をはじめとする有料エリアの駐車場が満車となり次第、第2、第3駐車場に誘導されることになります。
第2駐車場は、第1駐車場の次にゲレンデに近い駐車場で、しかも無料なのですが、自分の意志で第2駐車場に停めることはできません。
なぜなら、第2駐車場は、有料エリアの駐車場が満車になってはじめてオープンする特殊な駐車場だからです。
なので、有料エリアの駐車場で\1,000円の料金がかかるか、第2駐車場で無料で済むのかは、完全に運任せになってしまいます。
どうしても無料が良い場合は、より遠い第3駐車場に行くことになります。第3駐車場はいつでもオープンしている駐車場だからです。
なお、有料エリアの駐車場の料金がかかるのは土日祝のみで、平日は無料です。
ゲレンデのランチ
スキー場内には、主に3つのレストランがあります。
山麓にある「レストラン プラトー」、スキー場を見上げて左手にある第1リフト乗り場にある「高原の駅 丸沼」、そして中腹にある「とんふぁん」です。
レストラン プラトー
レストラン プラトーはセンターステーションのお隣にある建物です。
メニューは、カレー、丼物、ハンバーグ、うどん、パスタなどで、特にカレー系メニューが充実しています。
「レストラン プラトー」には、お一人様専用席が設けられています。
一人分の座席に区切られており、携帯充電用のコンセントも備わっています。
高原の駅 丸沼
「高原の駅 丸沼」は、土日祝のみ営業するレストハウスです。
第1リフトの初級者コースのオレンジコースとキッズパークが目の前にあるレストハウスです。
お金はかかりますが、混雑前に座席の事前確保ができる貸切テーブル予約があります。
ちなみに、個人的にはこちらが丸沼高原スキー場内では一番おいしいと思ったレストハウスでした。
「高原の駅 丸沼」では、飲料水として「平成の水 百選」にえらばれた名水を飲むことができます。
普通に水が蛇口から出ているので、よく看板を見ないと湧き水と気づかないほどです。
とんふぁん
スキー場の中腹部、バイオレットコース・グリーンコースの下部に「とんふぁん」があります。
オススメと看板にあるカツカレーを食べてみましたが、普通な感じでした。。
お得なリフト券
丸沼高原スキー場のリフト券をお得に入手したい場合は、Webから申し込む「オンラインチケット」がおすすめです。
オンラインチケットは2回目の購入(既にICチケットを持っている状態)で1日券が、\5,300円(春スキーシーズンは\4,600円)となります。
窓口で購入すると、1日券が、\6,000円(春スキーシーズンでも\5,400円)なので、オンラインチケットの2回目購入がお得です。
しかも、2回目購入なら、既に持っているICカードにチャージされるため、窓口に並ぶ必要がなく、直接リフト乗り場に行くことができます。
ICカードが手元にない場合は、Skioskと呼ばれる自動発券機でICカードを受け取ります。この場合も、窓口に並ぶよりかはスムーズです。
丸沼高原スキー場に泊まるなら
丸沼高原スキー場のすぐ近くにはペンション村があったり、丸沼高原から少し下ったところの尾瀬周辺にも泊まれる宿がたくさんあります。
ホテルというよりかは、かわいいペンションが多いです。
夏の丸沼高原
丸沼高原は夏、グリーンシーズンも楽しめます。
登山・ハイキング、サマースキー、キャンプ、リュージュなどのアクティビティが可能です。
夏の時期の日光白根山登山、丸沼ハイキングに興味があれば、こちらの記事をどうぞ。