【上高地】徳沢ロッヂの口コミ・宿泊体験記~静寂の中で過ごす極上のひととき~

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上高地は、年間120万人もの人々が訪れる信州屈指の景勝地であり、北アルプスの主要な登山口としても広く知られています。

また、上高地は穂高連峰、涸沢岳、槍ヶ岳、霞沢岳、蝶ヶ岳、焼岳といった名峰に向かう登山者にとっても重要な通過点です。

今回は、上高地から梓川沿いをさらに上流へ進んだ場所にある「徳沢ロッヂ」をご紹介します。

「徳沢ロッヂ」は、山岳エリアでの宿泊を考えている方や、静かな自然の中でゆったりとした時間を過ごしたい方におすすめの宿泊施設です。

この記事を読めば、「徳沢ロッヂ」のメリットとデメリットが分かり、穂高連峰や槍ヶ岳、蝶ヶ岳方面への登山計画、そして徳沢までのトレッキングの参考になることでしょう。

徳沢ロッヂについて

徳沢ロッヂは、上高地の梓川上流部にある山小屋です。

上高地 徳沢ロッヂ

個室のほかに相部屋があるため「山小屋」のカテゴリーに入りますが、実際に宿泊してみると、かなり快適な宿泊施設でした。

この宿の評判は非常に良く、何より立地が素晴らしいです。上高地の河童橋付近から約6km離れた美しい林の中にあり、静けさを楽しむことができます。朝は木々の間で鳥たちがさえずり、まるで桃源郷のようでした。

建物の外観は独特な雰囲気で、内装もきれいで清潔です。

すぐ近くには井上靖の小説『氷壁』に登場することで有名な徳澤園・みちくさ食堂や、居心地の良い草地の上にある徳沢キャンプ場(テント場)もあります。

上高地 徳沢 みちくさ食堂

槍ヶ岳、穂高岳・涸沢カール、蝶ヶ岳に行く人や下山してきた登山者が多く休息する場所でもあります。

徳沢ロッヂは山小屋としては珍しくお風呂があります。宿泊者・外来者が徳沢ロッヂのお風呂を利用することができ、登山の汗を流すことができます。

徳沢ロッヂは、冬季は閉鎖されており、宿泊できるのは4月下旬から11月上旬までの期間に限られます。5月は、ニリンソウが咲く時期でもあり、徳沢にとっては特別なシーズンでもあります。

徳沢ロッヂの予約

徳沢ロッヂの予約はWebから行います。

山小屋は電話での予約のみとなる場合もありますが、最近はWebから予約ができるところも増えてきています。

徳沢ロッヂは、冬季は閉鎖されており、宿泊できるのは4月下旬から11月上旬までの期間に限られます。冬場は雪が深くアクセスが難しいため、オフシーズンとなります。訪れる際は、この開業シーズンを確認し、計画を立てる必要があります。

上高地 徳沢ロッヂ

それと、徳沢ロッヂは人気のため、平日、土休日問わず、すぐに予約でいっぱいになります。特に相部屋ではなく2名~4名の個室に泊まりたい場合は早め早めに計画を立てて予約することをおすすめします。

自分の場合は、5月頃に予約状況をみたところ、個室は10月までほぼいっぱいで、かろうじて9月に残り1室を見つけて、そこにすぐに予約を入れました。

相部屋の場合はそこまですぐにいっぱいにはなりませんが、個室を予約したい場合には特に早めの予約をおすすめします。

徳沢には「徳沢ロッヂ」以外にも「徳沢園」という宿泊施設があり、さらにもう少し梓川を上流に行くと「横尾山荘」もあります。これらも選択肢に入れると、より予約は取りやすいと思います。

徳沢ロッヂへの道のり ~大正池からの散策~

今回は大正池から歩いて徳沢ロッヂに向かいました。

当日の天気はあいにくの雨でしたが、大正池は上高地の入り口に位置する美しい池で、晴れれば静かな水面に穂高連峰が映り込む絶景が広がります。池からは、焼岳を望むこともできます。

雨ではあったものの、森のきれいな澄んだ空気の中でのスタートは爽やかでした。

大正池からの道のりを、川のせせらぎや豊かな森林に包まれながら歩くのは格別です。所要時間はざっくり、大正池から河童橋までが2時間、そして河童橋から徳沢ロッヂまでがもう2時間です。

合計4時間の歩行ですが、無理な場合は大正池からではなくシャトルバスで河童橋にほど近いバスターミナルまで上がるという手もあります。

梓川沿いのトレイルは緩やかで、登山者だけでなく観光客にも歩きやすい道となっています。途中、田代池や河童橋を経由しながら、豊かな自然を感じつつ進むことができました。

上高地のハイキングコースはコチラの記事も参考になります。

明神橋の近くにある明神館を過ぎると、観光客は一気に減ります。徳沢ロッヂに近づくにつれて、辺りはさらに静寂に包まれ、鳥のさえずりが心地よく響き渡ります。この静けさと美しい風景は、まさに上高地の魅力そのものです。

地の遊歩道の通行止め

2024年9月に徳沢ロッヂに行った際、上高地の遊歩道に通行止め箇所がありました。

1つ目は大正池から河童橋にかけての遊歩道で「梓川コース」が通行止めになっています。

「梓川コース」は全面通行不可なので、代わりに「林間コース」を歩くことになります。

2つ目は、河童橋から明神橋までの区間で、小梨平から明神までの左岸歩道が通行止めになっています。

こちらは、小梨平キャンプ場までは通行可能で、その先が進めなくなっているようです。

代わりに、河童橋から明神橋までは岳沢湿原を経由する左岸歩道を歩くことになります。

徳沢ロッヂの部屋

部屋は個室と相部屋に分かれており、個室にはベランダ付きやトイレ・洗面付きのものなど4種類あります。今回は予約の空きが残1室だったベランダなし、トイレ・洗面なしの洋室に宿泊しました。

上高地 徳沢ロッヂ

今回宿泊した部屋は1泊(ひとり)20,000円。山小屋としてはリッチなお値段です。

なお、ベランダあり、トイレ・洗面ありの洋室のお部屋だと、もう少し金額がプラスになります。

逆に、和室だと少しお値段が下がり、相部屋だとさらにリーズナブルになります。

ひと通り必要なアメニティは備わっているものの、部屋の中に「ゴミ箱」がありません。これは持ち込んだゴミは自分で持ち帰る、という山でのルールがあるためです。

ただし、部屋にはお茶セットや浴衣、丹前、フェイスタオル、歯ブラシが備え付けられており、コンセントもあってスマホの充電も問題ありませんでした。

なお、フェイスタオルは徳沢ロッヂのロゴがプリントされたタオルで宿泊者は持ち帰ってもOKです。

注意点としては、バスタオルが用意されていないこと。バスタオルは受付でレンタル(有料\200)可能ですが、自分は持参したフェイスタオルで十分でした。

洋室のベッドの寝心地は山小屋であることを忘れてしまうほど快適でした。

徳沢ロッヂの食事

夕食はあらかじめ時間が指定され、17時30分から。メインはビーフシチューで、柔らかいお肉が絶品でした。特に信州サーモンと呼ばれるマスのお刺身や野沢菜、そばなど信州を象徴する食材が印象的でした。飲み物はアルコールもあり、地ビールやワイン、日本酒などが揃っています。

登山でお腹がすいていたためか、すべておいしいと感じました。

山小屋の夕食メニューとは思えない質と量でした。

上高地 徳沢ロッヂ 夕食メニュー

朝食は7時から提供されますが、登山者には少し遅めかもしれません。ただし、早朝出発する場合には朝食に代えてお弁当にしてもらうことができます。

朝食は品数の多さにビックリ。シンプルな味付けながら、どれもおいしくいただきました。

上高地 徳沢ロッヂ 朝食メニュー
上高地 徳沢ロッヂ

食堂には大きな窓もあり、外の景色を楽しみながら食事できました。

徳沢ロッヂでは、夕食・朝食のほかに、ラウンジスペースでコーヒーやスイーツも楽しめます。

徳沢ロッヂの共用設備

今回、徳沢ロッヂを選んだ理由の一番は山小屋ながらお風呂設備があること。

通常山小屋と言えば、水が貴重なためお風呂は備わっていないことが多いのです。でも、徳沢ロッヂにはお風呂があり、ボディソープとシャンプーが備わっていて体を洗うことができるのです。

さらに、徳沢ロッヂには暖炉がある広いラウンジがあります。

上高地 徳沢ロッヂ ラウンジ

木造の建物は温かみがあり、読書やゆったりとした時間を過ごすのにぴったりでした。自由に読める書籍やマンガなどもありました。

消灯時間は21時と早めですが、ラウンジは6時30分から利用可能です。

肝心のお風呂は、湯舟は想像していたよりも広く、洗い場も6つあり、利用客が多い割に清潔でした。

少し戸惑ったのは、シャワーの水圧がやや低めなのと、湯温を調整するのが、水とお湯の蛇口をそれぞれ回すマニュアルタイプだったところです。湯温は、お湯の蛇口をちょっとひねると熱すぎたりして慣れるまでに時間を要しました。

ただ、それでもこんな山奥で快適に汗を流せるのはとても気持ちがいいものです。

入浴時間は15時から20時まで、ドライヤーも完備されています。

お風呂は宿泊者だけではなく、キャンプ場の利用者など外来でも入ることができます。

共用のトイレと洗面所はとても清潔でした。山小屋ではあるのに、ウォシュレットが完備されていたことにも驚きました。

徳沢のおいしい湧き水も無料でいただけることにも感謝です。

徳沢ロッヂには無料Wi-Fiもあります。

上高地が雨の場合は徳沢ロッヂでは乾燥室が利用できます。濡れたレインウェア・登山靴などを乾かすことができます。が、乾燥室内のニオイは異臭さわぎが起きることもありますのでお気をつけてください。

泊まってみた感想

徳沢ロッヂは、素晴らしいお宿でした。

夏でも涼しく空気がきれいです。天気が良ければ、夜には満点の星空が堪能できます。

外観は独特で、内装はきれいで清潔、デザインは秀逸。食事はおいしい。

徳沢のおいしい湧き水が無料でもらえ、個室のベッドは適度な固さで十分に休息できます。

ゴミは持ち帰る、バスタオルがない、シャワーの水圧がちょっと弱い、やや料金が高め、、、個人的にはまったく問題ありません。宿泊できるなら、どれも余裕でがまんできるレベルです。

機会があるなら(予約が取れたなら)、ぜひまた泊まりたいお宿です。

ただ、、今回初めて徳沢に行ってみて、同じ徳沢にある「徳沢園」も素敵なお宿だと気付きました。

次回、泊まるときには、もう一度「徳沢ロッヂ」に泊まるのか、「徳沢園」にするのかは迷いそうです。

まとめ

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