関東圏からアクセス可能なスキー場の中でも、万座温泉スキー場はその雪質の良さで知られています。標高1,800m以上の高い標高に位置し、シーズンを通して安定したパウダースノーを楽しめることが最大の魅力です。
特に乾燥した空気が作り出す天然の上質な雪は、滑り心地が抜群で、初心者から上級者まで満足できる環境が整っています。
さらに、日本有数の硫黄泉でもある「万座温泉」ならではの極上のリラクゼーションも楽しめるため、スキーと温泉の両方を堪能できる贅沢な場所でもあります。
この記事では、万座温泉プリンスホテルに宿泊し、リピーターが多いと言われている万座温泉スキー場の魅力と実際に滑ってみて気がついたことを解説しています。
万座温泉スキー場のゲレンデ情報
万座温泉スキー場のゲレンデ基本情報です。
万座温泉スキー場は上信越高原国立公園内に位置しており、白根山や浅間山など周囲の雄大な山々を眺めながら滑ることができます。特に晴天の日には、遠くまで続く山々の景色が素晴らしいです。
万座温泉スキー場の特長
万座温泉スキー場は広くてコースが多彩、設備も充実しておりいろいろな特長があります。
標高の高さと良質なパウダースノー
万座温泉スキー場は標高1,800mから2,000mに位置し、寒冷な気候と標高が高いおかげで、シーズン中は非常に良質なパウダースノーを楽しむことができます。
雪質が軽く、滑りやすいため、パウダースノーを好む多くのスキーヤーやスノーボーダーに人気です。
万座温泉スキー場の駐車場でおもしろい現象が見れました。
当日は雪が降っており、車のドアの内張りに振って来た雪の結晶がそのまま見ることができました。
万座温泉スキー場にはリフトがなく自分の足でハイクアップして滑るコースもあります。
歩くのは10分程度ですが、スキーやスノーボードを担いでまで滑る人は少なく、穴場なコースです。
圧雪車も入れないコースなので、タイミングがあえばフカフカのパウダースノーに巡り合えますし、そうでなくても深雪を味わうことはできます。
絶景の温泉とセットで楽しめる
万座温泉は日本有数の硫黄泉と言われています。
万座温泉プリンスホテルの中にも温泉があり、スキー・スノーボード後に温泉でリラックスできるのが大きな魅力でもあります。
ホテル内には内風呂・露天風呂がいくつもあり、湯舟によって湯温が熱めとぬるめが分かれていました。
万座温泉は標高1,800mにあり、独特の硫黄泉で、硫黄の濃度が非常に高く、肌に優しい温泉です。スキーやスノーボードを楽しんだ後に、露天風呂で景色を眺めながら癒されることができます。
注意したいのは「硫黄泉」は換気が重要なため、内風呂であっても常に換気されています。冬場になれば気温は氷点下になりますが、冷たい外気が常に入ってくるので、お風呂場は意外と「寒い」です。
それから、時計などの金属類は変色する可能性があるので湯舟には持ち込まない方がよいです。
それでも、雪が降っていれば露天風呂で雪の中の温泉を楽しめ、晴れていれば満点の星空と温泉が楽しめます。
初級者から上級者まで楽しめるコース
万座温泉スキー場には8つのコースがあり、初級者向けの広々としたコースから、上級者向けの急斜面や非圧雪コースまで、多様なレベルのスキーヤーやスノーボーダーに対応しています。ファミリーでの利用や、技術を磨きたい上級者にもおすすめです。
ホテル直結型のスキー場
万座温泉スキー場は、万座プリンスホテルと直結しており、宿泊者は部屋からすぐにゲレンデに出ることができる便利さが魅力です。
スキーやスノーボードを終えた後、そのままホテルに戻って温泉でリラックスするなど、快適に過ごせる点が人気で、リピーターが多いという話にも頷けました。
万座温泉プリンスホテルのエントランスです。
コチラは、万座温泉プリンスホテル内のスキーロッカールーム。
このロッカールームの先からすぐにゲレンデにアクセスできる便利さとなっています。
ホテルの部屋はこんな感じです。
建物は古めで内装もレトロな印象です。スキー旅行は荷物が多くなりがちですが、置き場所があまりなかったため、やや狭く感じました。
それでも、ホテルの目の前がすぐゲレンデという立地はスキーヤー・スノーボーダーにとっては夢のような場所です。
ナイター営業もあるため、泊まりでスキーを思う存分に楽しむことができます。
ランチ
万座温泉スキー場のランチは以下の選択肢があります。
今回は、山麓にあるアリエスカで食事をしました。
シーズン終盤のため、「万座山 ヒュッテ」は既に営業を終了していました。
「万座亭」は山頂までリフトを乗り継いで上がり、そこから万座山ゲレンデを滑り降りて到着するために移動に時間を要するため見送りました。
万座プリンスホテル内にある「しゃくなげ」はホテル内にあるため、ややお値段が上がってしまうため、今回は見送りました。
オーダーしたのは、「カツカレー」と「ソースかつ丼」です。
個人的には、「ソースかつ丼」のカツがサッパリしていてうま味もあり、とても箸が進みました。
万座温泉スキー場のある群馬県は「ソースかつ丼」がおいしい県のようですが、それが関係しているかもしれません。
あの映画のロケ地
万座温泉スキー場は昭和のスキーブームの火付け役でもある映画で、ホイチョイ3部作とも呼ばれる「私をスキーに連れてって」のロケ地でもありました。
3月下旬でも雪質が良い
万座温泉スキー場は、標高が1,800mから2,000mという非常に高い位置にあるため、3月下旬でも雪質が優れています。通常、春スキーシーズンになると、他のスキー場では雪が溶けたり、シャーベット状になったりすることが多いものですが、万座温泉スキー場では標高の高さと低い気温のおかげで、シーズン終盤でも良質なパウダースノーを楽しむことができます。
また、乾燥した空気が雪を軽く保ち、滑り心地が非常に良いのも魅力です。特に早朝や晴天の日には、3月下旬でもまるで真冬のようなコンディションが保たれることが多く、春スキーを存分に楽しめます。シーズンを長く楽しみたいスキーヤーやスノーボーダーにとって、万座温泉スキー場は理想的な場所です。
さらに、3月の後半になるとゲレンデも比較的空いてくる時期となるため、混雑を避けつつゆったりと滑ることができるのもおすすめポイントです。
気になること
有料道路を通る
関東方面から「万座温泉スキー場」に行くためには万座ハイウェイという有料道路を通行する必要があります。
この道路は安全で除雪もしっかり行われており、安定したアクセスが確保されていますが、その反面、普通車の場合、片道約1,070円、往復で約2,140円の通行料金がかかってしまいます。
また、スキー場に近くなってくると、道中には急なカーブや勾配があり、路面の状況によっては冬用タイヤやチェーンの準備が必要で、天候や道路状況によっては車の運転が少し難しく感じる場合もあります。
とはいえ、万座ハイウェーを利用することで基本的には道路はしっかりと除雪されているので安心です。
日帰りが難しい
万座温泉スキー場は東京方面から車でおよそ4時間程度の距離にあります。
この距離感から、スキー場への日帰り旅行は少々難しいというデメリットがあります。特に、早朝に出発して現地でスキーを楽しんだ後、夕方に帰路につく場合、帰りの運転まで入れるとかなりの体力を消耗する可能性があります。
4時間の移動は、行き帰りで合計8時間となるため、現地で滑走できる時間が限られ、十分にスキーを楽しむ余裕がなくなることもあります。さらに、冬季の道路状況によっては予想以上に時間がかかることもあり、天候の悪化や渋滞に巻き込まれた場合の時間と体力ロスも考慮しておく必要があります。
このため、万座温泉スキー場を最大限に楽しむには、宿泊してゆったりとスキーや温泉を楽しむプランを選ぶのがおすすめです。特に万座温泉は温泉地としても有名で、スキー後のリラックスした時間を過ごすことができるため、泊まりがけでの利用が理想的です。
さらに、上記で説明した「万座ハイウェー」の通行料もあるため、なおのこと日帰りよりも泊まりがおすすめです。