スキーポール(スキー用ストック)を夏の登山でも使えたらいいな、と考えたことはありませんか?
実は、ポール先端部に、ゴム素材を取り付けるだけで、登山用のトレッキングポールとして使うことができます。
ゴム素材とは、登山トレッキングポールの取り替え用として販売されている「ウォーキング先ゴム」を活用します。
この記事では、スキーポールを登山のトレッキングポールとして使えるようにするお手軽な方法を紹介しています。
先端にウォーキング先ゴムを取り付ける
スキー用のポールを、登山用のトレッキングポールとして流用するには、ポールの先端に登山道の斜面を傷めないようにするためのクッションを取り付ければ、登山用のトレッキングポールとして流用することができます。
市販の登山トレッキングポールには、最初からポール先端部にゴムが取り付けられています。
登山用トレッキングポール用の取り替え用の先端ゴムを、スキー用のポールに取り付けてしまえば、スキー用のポールを登山用のトレッキングポールとして使える、という考えです。
トレッキングポール用の取り替え用の先端ゴムとは、このようなものです。
取り替えゴムは、いろんなメーカーから発売されていますが、ポール直径とゴム側の穴の大きさがあうようにサイズを考える必要があります。
今回は穴の大きさに汎用性のあるキザキ社製の「ウォーキング先ゴム」を使用することにしました。
AAK-F007 と AAK-W007 の2つの似たような型番の製品がありますが、今回は穴の直径の対応幅が若干ひろめの AAK-F007 を選びました。
AAK-F007 ウォーキング先ゴム
ポール直径が、Φ9.5 ~ Φ13.0(9.5 ~ 13.0mm) まで対応できるものです。
4個セットで、価格は¥1,320円(税込)です。
ポール直径に合わせてハサミでカットして合わせられるタイプです。
ボール状の形なのでストックを地面につくときの方向性がないディフェンシブタイプです。
ほかのメーカーではこちらのような製品もありました。ポール直径が、Φ12~(12mm~)となっています。やや太めなポールになります。
こちらの製品は杖の先端に取り付けるタイプで、適度なしなりがありゴムの底面がしっかり地面と接地するように工夫されています。ポール直径が、Φ19~(19mm~)と太めなので、興味があっても、お手持ちのスキーポールと合うかチェック必須です。
ウォーキング先ゴムの取り付け方
取り付けは、スキー用のポールの先端部に、そのままウォーキング先ゴムを差し込むだけです。
注意点は、ポール先端部の直径に対して、ゴムの穴の直径が小さすぎず、大きすぎないように考えて購入する必要があります。
今回は、だいぶ使い慣れている Hart のスキー用のポールに、ウォーキング先ゴムを装着してみます。
スキーポールの先端に取り付けると、このようになります。
ポール先端の直径は、約Φ9(9mm)です。
先端ゴムの対応直径は、Φ9.5 ~ Φ13.0 ですが、ポールの形状が先端から上に向かうと緩やかに太くなっています。そのため、ゴムをはめ込んでみると、先端部が全部おさまり、強い力で引かないと抜けない程度にしっかりくっついています。
なぜ、先端にゴムが必要なのか?
登山するときのトレッキングポールの先端にはどうしてゴムが必要なのでしょうか?
以上の理由により、スキーポールをそのまま登山用のトレッキングポールとして使用するのではなく、先端部にゴムを装着して使用することをおすすめします。
先端ゴムの種類
先端ゴムを探して見ると、大きく2つの種類が存在します。
①ディフェンシブタイプ、と、②アグレッシブタイプ です。
①ディフェンシブタイプは、今回使用したもので、先端部が丸いボールのような形状をしているタイプで、使用するときの方向性がないタイプです。
②アグレッシブタイプは、人間の足裏を四角くしたような形状で、使用するときに方向性を意識して使用するタイプです。
登山のトレッキングポールとして使う場合に適しているのは、①ディフェンシブタイプ になります。
アグレッシブタイプは、登山用というよりも、強度な運動を想定したウォーキング用というイメージで、より上半身の運動量を積極的に上げるようなノルディック・ウォーキングをおこなう場合などに活用されるタイプです。(ウォーキングで、ディフェンシブタイプが使われることもあります)
使ってみた感想
実際に使ってみた感想は、ゴムの感触がほどよく衝撃をやわらげてくれ、とても使いやすいです。
ちょっとぬかるんだ場所でも先端ゴムがすっぽぬけてしまうことはありませんでした。
スキー用のポールですが、トレッキングポールとして、十分使うことができました。