スキーウェアのインナーウェア(アンダーウェア・肌着・下着)には一体何を着たらよいのでしょうか。
この記事では、スキーウェアの中に着る、インナーウェアについて解説しています。
■インナーウェアとは?
インナーウェアとは肌着や下着のことで、アンダーウェアとも言われます。
さらに、インナーウェア(肌着・下着)は、登山用品の呼び方にならって『ベースレイヤー』と呼ばれることもあります。
ベースレイヤーの「レイヤー」とは「層」を意味しています。ベースレイヤー(=インナーウェア(肌着・下着)=アンダーウェア)とは、服装の中でも一番内側に位置する層、すなわち肌着や下着の事を指しています。
■レイヤーという考え方
『レイヤー』とは「層」を意味し、簡単に言うと「重ね着」のことです。
たとえば、スキーウェアは一番外側のアウターレイヤー、その下のトレーナーや厚手のスウェットがミドルレイヤー、さらにその下の肌着・下着がベースレイヤー(インナーウェア)として、それぞれのレイヤーに役割を持たせた「層」として考えます。
ベースレイヤー(インナーウェア) = 肌着・下着
ミドルレイヤー = トレーナー・厚手のスウェット等
アウターレイヤー = スキーウェア
なぜ、3層の構造に分けて考えるのかというと、人間の体に近い層では吸水性や吸湿性と保温性のバランスが大事であるのに対し、
外気に触れるアウター層では外からの風や水分の侵入をシャットアウトしつつ、保温性が求められるというように、各層の役割を
分解して明確にしてあげることで、過酷な条件下においても、より快適な状態を保つことにつながるからです。
スキーウェアにおいては、アウターレイヤーは原則スキーウェアになるため、
ベースレイヤー(インナーウェア)とミドルレイヤーの2層をどうするか考えることになってけいます。
■ゲレンデ―スキーは汗をかかない?
ところで、ゲレンデスキーは汗をかくのでしょうか。
汗をかくかどうかは、その日の天気や気温、スキーの滑り方、年齢や体重、筋肉質かどうか等の様々な条件で違いはできますが、
通常のゲレンデスキーにおいては、汗をかくケースはほとんどないのです。
ただ、汗はかいていなくてもスキーで体を動かすことによって、体表面から水蒸気が出ていきます。
なので、ゲレンデスキーでは、吸水性(液体状の水分を吸収する性質)よりも吸湿性(水蒸気を吸収する性質)に優れたインナーウェア
の方が適していることになります。
■モーグルは汗をかく
モーグルというコブ斜面を滑り下りるスキー競技は、ゲレンデスキーとは違い汗をかくことがあります。
モーグルは膝の曲げ伸ばし動作を繰り返し行うので、とてもハードな競技なのです。
なので、モーグルのように汗をかくことが予想される場合には、吸水性に優れたインナーウェアの方が適している場合があります。
■ヒートテックはありか?なしか?
ヒートテックと呼ばれる寒い時期に着用する発熱する繊維を使ったインナーウェアがあります。
スキーウェアの下に着用するインナーとして、ヒートテックはあり?かなし?か考えてみたいと思います。
結論から言うと、積極的な着用はおすすめしません。
ゲレンデスキーは汗はかかないと言いましたが、スポーツなのでそれなり体は温まります。
ヒートテック等の発熱性インナーにはレーヨンが使われることが多いのですが、レーヨンは吸湿性・吸水性があるものの、いったん濡れると乾きにくいという性質があります。
インナーとしては濡れたら乾きやすい方が、濡れた着衣による汗冷えが起こりにくく優れています。
なので、10代~40代である程度の筋肉(脂肪)があり、極端な寒がりでない場合は、ヒートテックは必要ありません。
逆に、高齢者で筋肉量が少ない場合、ガリガリで普段体を動かくことがほとんどない場合、沖縄などの暖かい地域からいきなりスキー場にくる場合などのケースでは、ヒートテックはありかなと思います。
■おすすめのインナーウェア
おすすめのインナーウェアをブランド・メーカーごとに紹介します。
モンベル(mont-bell)
モンベル(mont-bell)は日本の総合アウトドアメーカーです。登山用のインナーウェアですが、スキーをはじめとする登山以外のアウトドアスポーツでも十分使えます。モンベルについての詳しい説明はコチラを参照ください。
【長袖】スーパーメリノウール M.W. ラウンドネックシャツ Men's

【長袖】スーパーメリノウール M.W. ハイネックシャツ Men's

【長袖】スーパーメリノウール M.W. ラウンドネックシャツ Women's
【長袖】スーパーメリノウール M.W. ハイネックシャツ Women's

ファイントラック(finetrack)
ファイントラック(finetrack)は比較的新しいベンチャー的な日本のアウトドアメーカーです。
【長袖】ドラウトゼファー ジップネック Men's
【長袖】ドラウトゼファー ジップネック Women's
【長袖】ドラウトタフ ジップネック Men's
【長袖】ドラウトタフ アルパインロングT Women's
ノースフェイス(THE NORTH FACE)
ノースフェイス(THE NORTH FACE)はアメリカのアウトドアブランドです。ノースフェイスについての詳しい説明はコチラを参照ください。
【長袖】カットソー ロングスリーブ Men's
【長袖】ドライクルー Women's
マーモット(Marmot)
マーモット(Marmot)はアメリカのアウトドアブランドです。
【長袖】ロングスリーブ クライム3250 Men's
【長袖】ロングスリーブ クライム3250 Women's
ちなみに・・・
当サイト管理人が愛用しているインナーウェアは「Marmot」の長袖タイプのインナーウェアです。発熱素材は使っていない、ポリエステル100%のインナーです。
■まとめ
- スキーウェアの下に着用するインナーウェアは、汗を吸収し、外側に発散することで速乾性のあるタイプがおすすめです。
- 通常のゲレンデスキーであれば汗はそれほどかかない。モーグル等のハードな滑りの場合は汗をかきやすい。
- 汗のかきやすさの程度により、インナーウェアの特性を選ぶとより快適性が保たれます。
- ヒートテックのような発熱性能を持つインナーは、10代~40代である程度の筋肉(脂肪)がある場合は、スポーツとしてのスキーには適さない。
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