新宿御苑は東京都内にある広大な自然庭園です。
春は桜、秋は紅葉、バラ園や菊の栽培などされており、四季折々の草花が楽しめます。
広さは約58ha(約18万坪)で、東京ディズニーランドをひと回り大きくしたくらいの広さです。
自然庭園といっても、異なるタイプの庭園がいくつかあり、歩道とベンチが整備され、レストランやミュージアム、温室などもあり、とても1日では見て回ることのできない広さです。
入園は有料ではありますが、環境省が管理しているため、大人\500円ととてもリーズナブルです。
入口となる門は3ヶ所で、新宿駅から徒歩10分の「新宿門」、新宿御苑前駅から徒歩5分の「大木戸門」、そして、千駄ヶ谷駅から徒歩5分の「千駄ヶ谷門」があります。
新宿御苑の楽しみ方には、植物観察や木陰でくつろぐ、散歩・ランニングなどがあります。
新宿御苑は公共の施設でもあり、園内はいろいろなルールが設けられています。
この記事では、新宿御苑のまわり方、楽しみ方、注意点について解説しています。新宿御苑へお出掛けになる際はぜひご参考としてください。
新宿御苑のまわり方
新宿御苑には3ヶ所の出入口(門)があります。
今回は、JR千駄ヶ谷駅と大江戸線・国立競技場駅に近い、「千駄ヶ谷門」から新宿御苑の園内に入ります。
コチラは新宿御苑の千駄ヶ谷駅に近い、JR千駄ヶ谷門です。
千駄ヶ谷門は、JR千駄ヶ谷駅から徒歩で5分の距離にあり、とても近いです。
新宿御苑は24時間入れるわけではなく、夜間は門が閉まり、中に人が入ることはできません。
なので、開門時間・閉門時間には注意が必要です。
あとで触れますが、夏季には早朝開門もありまして、夏の朝涼しい時間帯に入ることもできますが、通行できる門が「新宿門」のみに限られるため、注意が必要です。
入園するためには券売機で入園券を購入します。入園券は大人\500円です。
現金のほかに、クレジットカードやSUICAでの購入も可能です。
新宿御苑のゲートは発行された入園券のQRコードを読ませると開く自動ゲートになっています。
なお、入園券があれば、当日内であれば何回でも出入り可能です。
なので、午前中から新宿御苑に入り、お昼時は新宿御苑の外でランチを食べて、再び新宿御苑の中に戻ってきてゆったりすることもできます。
新宿御苑の中のごはん屋さんでランチを食べることも可能です。
新宿御苑の園内は、歩道が整備されていて、歩きやすくなっています。
こうした歩道の指定されたコースに限り、ランニングが可能とされています。逆に、芝生の中などではランニングはNGとされています。
千駄ヶ谷門から歩いてすぐのところに「こども広場」があります。
広大な芝生の広場です。この「こども広場」のみ、小学生以下のお子様に限り、特定の遊具で遊ぶことが許されている場所です。
特定の遊具とは具体的には以下のようなものです。
野球やサッカーの硬いボールはNG、ラジコンやスケボーなどもNGとされています。
遊具は限定されるものの、広々した芝生で思い切り遊ぶことができるので、活発なお子様には特におすすめです。
新宿御苑の園内には、池や小川が点在しています。
大木戸門に近い東エリアには「玉藻池」があり、北エリアにも名前はないものの小さな池、小川があります。西エリアから南エリアには「上の池」「中の池」「下の池」が連なっています。
こちらの写真は中の池を写したものです。
池や小川には橋がかけられています。
新宿御苑の園内には水飲み場も点在しています。奥にある細長いスタンドは、水筒に水を補充するための「マイボトル給水器」です。
新宿御苑の園内には、スターバックスコーヒーのショップもあります。
新宿御苑の景観に沿うような外観になっていて、とても和モダンな建物になっています。
店内でくつろぎながら飲むことはもちろん、テイクアウトして新宿御苑の風景の中で飲むこともできます。
新宿御苑の東エリアに広がる「風景式庭園」です。ここにも、広大な芝生エリアがあり、木陰で休憩したり、くつろぐ人の姿が見えました。
新宿御苑の園内はベンチがたくさんあります。
なので、散歩やウォーキングをしていて、休憩したいと思ったら、たいていすぐ近くにベンチがあります。
新宿御苑の園内にある「中央休憩所」です。
この中には、SASAYAIORI+新宿御苑カフェがあり、飲み物やスイーツを食べることができます。
福来(ふっくら)どらやきのほうじ茶をいただきました。
ほうじ茶のほろ苦さとあんこ+生クリームの甘さがちょうど良く組み合わさった絶妙なバランスのどらやきでした。
このほかに、抹茶やアイスクリームが入ったものなど、いろいろなバリエーションのどらやきスイーツがありました。
新宿御苑の園内は、巨木がいたるところにあります。
天気のいい日には、折りたたみチェアを持ち込んで、ゆっくりくつろぐことも可能です。
新宿御苑の風景式庭園には、広々とした芝生が広がっています。本当に一面芝生で、とにかく広いです。
ちなみに、こちらの芝生も広大ですが、遊具を使用した遊びは禁止となっています。
後ろに見えるビルは、NTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)です。
新宿御苑ならではの、自然と都会が融合した風景も楽しめます。
むしろ、自然のバックに高層ビルが立ち並ぶ景色は、新宿御苑でしか見ることのできない景色です。
新宿御苑の楽しみ方
植物観察
新宿御苑にはさまざまな樹木、草花が生育しています。樹齢数百年にもなる巨木が園内のあちこちに点在しています。たとえば、ハルニレ・メタセコイア・ユリノキ・ケヤキ・ハクモクレン・セイヨウトチノキなどです。
こちらは、新宿御苑にある大きなユリノキです。
樹木のほかに、桜・サンゴシトウ・アルストロメリア・サルスベリ・バラ・ユリズイセンなどの季節ごとに咲く花を鑑賞することができます。
春は桜、秋は紅葉も楽しめます。
北エリアには、身近な自然を楽しむ自然観察フィールド・・・「母と子の森」と題されたエリアがあり、環境省の主催する保護者と子どもを対象とした自然教室が開かれています。
新宿御苑内の西エリアの日本庭園では菊が栽培されていたり、四季折々、非常にたくさんの種類の草花、樹木、またその周りの生き物を観察・観賞することができます。
木陰でくつろぐ
新宿御苑では、木陰でお昼寝したり、イスに座って何も考えず、自然の中にただただ身を置いてみるのもおすすめの楽しみかたです。
自分の好きな空間でイスに座り、リラックスしてくつろぐことを「チェアリング」というそうです。
まさに新宿御苑は都会にいながら自然が好きな人が「チェアリング」するのに格好の場所と言えます。
新宿御苑の中は、芝生エリアがどこにでも広がっていますが、芝生の上では、そのまま座ったり、寝そべっている人が数多くいます。
チェアリングだけでなく、単に木陰で寝ころぶだけでも、とても気持ちのいいものです。
読書
新宿御苑の中はとても静かで、鳥のさえずりや風で木が揺らぐ音など、自然の音しか聞こえてきません。
なので、自宅とは気分を変えることができる「読書」もおすすめです。
新宿御苑には、ベンチがたくさんありますが、なかには背もたれのあるベンチが、たまにあります。こうした背もたれのあるベンチを利用すれば、快適に読書することができます。
「チェアリング(チェア活)」にもおすすめです。
散歩・ランニング
散歩・ウォーキング・ランニングで楽しむという方法もあります。
新宿御苑の一番外側の歩道の外周は約3km、徒歩で約45分の距離になります。
散歩やウォーキングであれば、歩道以外にも芝生や木陰にも入ることができます。
ランニングの場合は、もう少し注意が必要で、外周の指定されたコースのみランニングOKとされています。
さらに、10名以上の団体でのランニングは禁止とされています。
なので、ランニングをする場合はひとりや、2~3人程度の少人数でやってみることをおすすめします。
こども広場で遊ぶ
こども広場は新宿御苑の中で唯一、遊具を使った遊びが許可されている場所です。
ただし、小学生以下のお子様限定で、遊具はやわらかいボールなどの当たっても危険度の低い遊具の使用のみに限定されています。
なので、硬いボールでのキャッチボールやバトミントン、フリスビーなどの遊びはNGです。
広い芝生の上で、少し大きめのやわらかいボールやビーチボールなどで、地面にボールを落とさないで連続何回ラリーできるか?なんて、みんなでやってみたら楽しいかな?と思います。
スイーツ食べ歩き
新宿御苑の中には数は多くはないものの、いくつかの飲食店やカフェが営業しています。
なかでも、スイーツ系はかなり充実しており、注目すべき点でもあります。
なので、
Under the Tree
新宿門の入園ゲートの外にあるインフォメーションセンター内にあるカフェレストランが、Under the Tree です。
季節のタルト、フィナンシェ、オーガニックアイス などがあります。
つぶら乃
「つぶら乃」は新宿門から一番近く、北エリアと西エリアの境い目にあります。「ゆりのき」という休憩所を兼ねたレストランホールにある「つぶら乃」という店舗が入っていて、少々ややこしいことになっています。
「つぶら乃」さんは京都に本店のあるお店で、みたらしソフト、瀬戸田レモンスムージー、宇治抹茶ロールケーキ などがあります。
SASAYAIORI
SASAYAIORI は新宿御苑の真ん中にある中央休憩所に併設されています。
宇治抹茶、ほうじ茶、ソフトクリームなどを組み合わせたオリジナルのどら焼き「福来(ふっくら)どらやき」が看板メニューのお店です。
今回は、SASAYAIORI でスイーツをいただきました。
宇治抹茶、ほうじ茶はお茶の味がしっかり出ていて、あんこの甘さと絶妙にマッチして、おいしかったです。
注意したい点
新宿御苑は24時間開門されているわけではありません。
なので、自分の行きたい時間が開門時間になっているか確認しておく必要があります。
新宿御苑内の禁止事項として、喫煙・飲酒・テント・たき火・ペットの散歩(補助犬はOK)・ドローン・楽器・ラジコン・スケボー・バトミントンやフリスビーなどの遊び、が挙げられます。
折りたたみイスは持込みOKですが、大掛かりな芝生を傷めてしまうような椅子はNGなので、折りたたみイス程度にしましょう。
早朝開園について
新宿御苑の開園時間は、通常は朝9時ですが、夏の時期は2時間早く、朝7時から開園している時期があります。
ただし、早朝開園の時間帯で通行できるのは「新宿門」のみとなるため、注意が必要です。
持っていくと便利なもの
レジャーシート
新宿御苑の中の芝生の中は、芝生管理中の区域を除いて、自由に歩き回ることができます。なので、レジャーシートを持っておくと、自由に広げてくつろぐことが可能です。
折りたたみレジャーチェア
折りたたみレジャーチェアは持ち運びが苦にならない軽量タイプがおすすめです。
"GUAPO" は大阪発の国産アウトドアブランドで、コチラのアウトドアチェアは高評価でおススメです。
コット
お昼寝するなら、寝心地を重視するならコットがおすすめです。
コットは、アウトドア用の平らな布張りのベッドやイスとして使うための道具です。
やわらかボール
こども広場で遊ぶのに最適です。
空気を入れてふくらませるタイプのボールは、空気を抜いてしまえば、かさばらないので持ち運びが楽になります。
水筒・マイボトル
新宿御苑に行くなら、水筒やマイボトルを持参することもおすすめです。
御苑内のいたるところに、水飲み場や「マイボトル給水器」が設置されています。
マイボトルを持っていくなら、軽くて丈夫、口も広くて給水しやすいナルゲンボトルがおすすめです。
まとめ
新宿御苑の自然も素敵ですが、信州「上高地」や栃木「奥日光」なども本格的な大自然でおすすめです。「上高地」や「奥日光」はコチラの記事が参考になります。